私がこの大学に留学しようと思ったきっかけは、語学力を強化したいと思ったからです。
私は将来、システムエンジニアになりたいと思っています。プログラムを書こうとすると、英語の読み書きは必須となってきます。
さらに、最近は海外開発者と連携して開発することも多いので、聞く能力と話す能力も重要です。
私が行くオーガスタナ大学には、コミュニケーション学という学科があり、私が特に強化したい聞くことと話すことが学べるので楽しみです。
そして、この大学は寮生活が基本なので、外国の学生と寝食をともにするという貴重な体験ができるのも魅力に感じました。神戸市外国語大学から派遣される日本人の学生は私一人だけなので、やりがいを感じています。
コミュニケーション能力の向上を目指すのと並行して、向こうの一般教養(リベラルアーツ)も勉強してきます。
私が特に興味のある分野はLGBTQで、この大学で勉強したことを卒業論文のテーマにしたいと考えています。
ここの学生さんにその分野で良い教授がいると聞いているので楽しみです。
私が感じたこととしては、生徒の人数が少ないのでクラスメートや教授と密なコミュニケーションを取ることができることです。
大体1クラスは10から20人なので教授にアポも取りやすいですし、クラスメートとも早く顔見知りになって仲良くなれます。
授業は、出席が厳格に評価されたり、授業内でのアクションが重視されるので、一回の授業で最低一回は発言できるように予習をして授業に行き、教授に名前を覚えてもらえるよう心がけたり、教授にメールでアポイントメントをとって、私のことをどう思っているか、成績を上げるために改善すべき点はあるかを聞いたりしました。
また、生徒へのサポート体制も充実しています。
授業でわからないことがあったら、その授業経験のある先輩に気軽に聞けたり、文章を添削してもらえたりする環境が整っています。
何回か体調を崩したときも病院まで送ってくれたり、精神的に辛かったときはカウンセリングをしてくれたりしました。
振り返ってみると、様々な方からの善意にお世話になって私の留学は成り立っているのだと思います。
あと3ヶ月となりましたが3学期目も気を引き締めて頑張りたいと思います。
留学を無事終えて思ったことは、以前のように物怖じしなくなったということです。
オーガスタナ大学は少人数制なので教授と学生の距離が近いです。逆に言えば、積極的にこちらから動いていかないとたちまち埋もれてしまうということでもありました。どの授業でも出席点よりも授業中の挙手の回数や発表内容、グループプロジェクトの成果物などの、具体的に授業にどのように貢献したかが評価されていました。そのため、ただ授業を受けていただけでは点数が悪くなってしまいます。これを防ぐためには教授に名前を覚えてもらったほうが早いと思い、授業を担当する教授全員にオフィスアワー時に会いに行き直談判したり、先輩に授業ごとに攻略法を教えてもらったりしました。日本にいるときはこれほど積極的には動いていませんでしたが、生き残るために必死でした。人見知りな性格なので最初こそ緊張しましたが、数を重ねるごとになれてきて、最後にはプレゼンテーションも肩の力を抜いてこなせるようになりました。また、ルームメイトと一緒に生活したことも大きかったと思います。正直に言って考え方の違いで摩擦が生まれることも最初は有りましたが、一緒にパーティーで酒を飲んだり、苦しいときに助けてくれたり、色々なところに連れて行ってくれたりするうちに仲良くなりました。私は一人っ子でずっと気の知れた両親と一緒に暮らしていたので、文化も言語も全く違うバックグラウンドを持つ人々と一緒に暮らせたのはとても貴重な経験だったと思います。学業面でも教授やReading Writing Centerの方々に何度も助けられたおかげで、留学当初に比べて成績はずいぶん向上しましたし、最初は聞き取れないことが多かったネイティブの英語も大分聞き取れるようになりました。また、自分の価値観を根本から変えてしまうような授業も何個も有りましたし、留学前と比べて世界を見る目は大きく変わったことも確かです。将来の目標はまだ特にありませんが、この留学で培った英語力と忍耐力を役立てられるような仕事に就ければいいなと思います。