HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2018年度『受入』

  • 氏名:L.L [ 中国 ]

  • 受入期間:2018年04月09日 ~ 2019年03月04日
  • 受入大学:兵庫教育大学
  • 在籍大学:海南師範大学


留学のきっかけ、目的

日本に留学する目的は四つあります。
一つ目は、自分の日本語能力を高めることです。大学では、色々な日本に関することが勉強できますが、普段は大体中国語で中国の友達と話し合っているので、日本語を話す機会があまりないです。ですから、是非今回の留学を通じて、日本に行って、日本語を話す環境の下で、自分の日本語の話す能力を高めたいと思っています。
二つ目は、自分の視野を広めたいと思います。大学に入ってから、授業で日本の文化や習慣、祭りなどを勉強しましたが、ただ知っているだけですから、留学を通じて、身をもって日本の文化を体験してみたいと思っています。そして、自分の力で少しでも日中交流に役に立ったらいいと思っています。
三つ目は、自分の専攻の知識をしっかりと身につけることです。日本語を勉強してからもう三年目になりましたけれども、まだまだ勉強できないことはたくさんあると思います。ですから、留学を通じて、専攻の知識の基礎を強固にする上に、更に多い知識を身につけたいと思っています。
最後は、日本の大学院生になることです。たとえ今回は留学できなかったとしても、中国の院生になるつもりでした。でも、せっかく留学できる以上は、やはり日本のルールをちゃんと了解し、日本の大学院生になりたいと思っています。

留学中の体験

日本での学習活動の実体験といえば、一番印象に残ったのは、前期の「日本語教育」という授業の先生が私たち留学生たちを連れて日本の小学校に見学に行ったことです。その小学校に行った理由は、その小学校には外国人児童生徒が多いからです。日本に定住する外国人がますます増えていて、外国人児童生徒に対する日本語教育も必要になっています。しかし、自分の母語さえうまくできない外国人児童生徒に対して、日本語を勉強するのは簡単なことではありません。そこで、先生は外国人児童生徒たちのそれぞれの日本語レベルに応じて、教育計画を立てることが重要です。たとえば、日本語が全然わからない子に対しては、カードなどで五十音の勉強から始めたり、少し分かる子に対しては、絵を見ながら会話させたりします。それでそれなりに、一人一人の生徒を成長させることができると私はすごく感心しました。

留学の成果、将来の目標

知らず知らずのうちに、私の留学生活はもうすぐ終わりを迎えます。この一年間は本当にいろいろ勉強できました。一番印象に残ったのは国語・国字論という授業です。文字の起源、漢字の廃止論と制限論、部首に関する面白い話、万葉仮名などをしっかり勉強しました。外国人だけではなく、日本人の大学生にとっても少し理解しにくい授業でしたが、勉強すれば勉強するほどその面白さを感じました。また、指導教員のおかげで私の研究も順調に終わりました。私の研究内容は現代日本語における敬語の誤用についてです。アンケート調査を通じて、一番難しいところは「させていただく」の過剰使用だということが分かりました。そして、中国に戻ったら、6月に卒業を迎えます。この一年間の留学生活を通じて、可能であれば卒業後に兵庫教育大学に入学することを真剣に考えています。
※写真は国語・国字論のノートです。