HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2017年度『派遣』

  • 氏名:上田 紗貴子 [ 日本 ]

  • 受入期間:2018年03月04日 ~ 2019年01月31日
  • 受入大学:中山大学
  • 在籍大学:関西学院大学


留学のきっかけ、目的

 私は台湾に二度行ったことがあります。一度目は旅行で、二度目は一ヶ月の留学で訪れました。また、上海と香港にも行ったことがあり、何度か中国語圏の空気に触れたことがあります。同じ中国でも場所が変われば異なる文化があり、日本とは全く違った空気の中で生活するのは数日間であれ、私に多くの経験、価値観の変化をもたらしました。
 最も長期滞在だった一ヶ月間の台湾留学は、毎日が充実し、あっという間に過ぎていきました。中国語を学ぶ楽しさを感じ始めたというところで帰国となり、もっと深く学びたい、もっと多くの人と関わりたいと思い今回の交換留学を決意しました。
 また、中国語を使える人材は、これからの社会でニーズが高まります。近年の東アジア、特に中国の成長はめまぐるしいものがあります。中国の空気に触れながら学ぶことは日本では経験できないもので、自分の成長に繋がると思います。
 一年という期間留学することは、私の人生のかけがえのない財産となり、世界で活躍するための大きな一歩になります。一日一日を大切に、楽しみながら過ごそうと思います。

留学中の体験

中山大学のクラス編成は初級3班、初級4班、中級1班の3つです。それ以上の能力がある人は本科の学生と一緒に授業を受けます。1クラスの人数はとても少ないです。私が属している初級4班は12人で一番人数が少ないクラスなのですが、韓国、ベトナム、タイ、ドイツ、フランス、アイルランドと国際色豊かです。授業は听力、口语、读写の3つです。授業は午前か午後のどちらかで、2科目行います。1科目90分です。日本人は漢字を知っているので读写は比較的得意です。口语も一般的にできるのですが、听力は苦手としている人が多いです。日本と中国は近いのにかなり文化が異なる国です。国民性も違います。「中国に行ったら日本の良さが良くわかるよ」といろんな人に言われて中国に来ましたが、中国を少し知った今、確かに日本の良いところが分かりましたが、中国も素晴らしい点が多くあると考えます。中国では財布を使うことはなく、全て携帯決済です。チケットを買うにも、ネットでショッピングするにも何もかも手軽にでき、進んでいます。自国を離れて初めて知ることは多くあります。中国広州に来てよかったと思う日々です。

留学の成果、将来の目標

留学前と比べ、格段に中国語の能力が上達しました。留学前は「你好」が言えるくらいだったのですが、簡単な会話が聞き取れ、話せる程度までなりました。置かれる環境というのはとても大事なのだと実感しました。かけがえのない友達もたくさんできました。これからも留学でできたつながりを大事にしながら、中国語の学びを続けていきたいと思います。将来の夢は特に定まっていませんが、何かしら海外と関わる仕事をしたいです。この留学で得たものの1つに、「本当に大切なものは何かが分かった」というのがあります。寮の環境はひどく、街も日本よりも汚いため服もすぐ汚れてしまいます。生活環境はきれいでなくても生きていければ十分なこと、服は着られればいいこと、本当に必要なものは案外シンプルで少ないことを学びました。日本では他人の目を気にして自分を変化させますが、自分のしたいように生きればいいという当たり前のことに気づきました。大事なのは誰と関わり生きていくかです。友は一生の宝です。このことを忘れず、日本でも頑張っていきたいと思います。