私が留学したいと思い始めたのは中学生の頃です。ある海外アーティストに夢中になり、彼らの言葉を理解したいと思うところから、英語の勉強をし始めました。それと同時に私の視野は、日本国内、むしろ自分の身近なところだけだったものが、海外へと向けられるようになりました。そして、英語を学ぶ中で、一度誰かとの旅行ではなく、1人で海外に行ってみたいと思うようになりました。そのため、高校生の時に短期語学研修でアイルランドに行きました。そこで私は初めて日本語を話せない人たちに囲まれて生活をするという経験をしました。この時、英語を話せることで私の世界が一気に広がると思ったし、今もそう思っています。この経験は私にもっと長い期間1人で海外に滞在して、自分とは母語も文化も何もかもが違う人たちと触れ合いたいと感じさせてくれました。だから大学生になったら1年間留学すると決めていて、今からそれを実現することができます。このオーストラリア留学で私は、自分を変えたいです。せっかく中学生のころから目標にしていた留学を実現できるのだから、真面目に必死に大学の勉強を頑張るのはもちろんのこと、何より楽しもうと思います。
私が交換留学中に最も感じたことは、英語に限らず様々な言語を話すことができれば世界は一気に広がるということです。私は以前からこのように思っていましたが、今回の留学でやはりそれをはっきりと感じることができました。私がこのように感じた理由は、自分がフランス語と中国語を勉強した経験があり、そのおかげで友達になれた人が沢山いるからです。フランス語は高校生のころから勉強していて、ずっとしたかったけどなかなかやれずにいた中国語はこのオーストラリアで2学期分だけ勉強させていただきました。どちらの言語も「話すことができる」からは程遠いですが、これらを少しでも知っていたおかげで自分の人脈の幅が広がったことも確かです。そもそも完璧なものではないですが、私が英語を話せていなっかたらこんな経験もできていないわけで、自分の世界を広げてくれた英語に感謝の気持ちでいっぱいです。言語がもたらす力は本当に偉大であると再確認しました。
オーストラリアでの1年間の交換留学を終えて、私が学んだことは人とのつながりの大切さです。私は今回の留学が初めての海外長期滞在で、何度もホームシックに陥りました。その度に、オーストラリアで知り合った友達に加え、1年間離れて日本にいる家族や友達も応援や慰める言葉をかけてくれました。正直、留学前は自分のことを思ってくれる人がいることのありがたさや幸せをあまり実感していませんでした。しかしこのことが私に人との繋がりの力の偉大さを気づかせてくれました。彼らからのメッセージで心の底から元気になれました。それに加え、オーストラリアでできた友達も、いつであろうと私が元気になるまで部屋で話をしてくれたり、ホームシックを感じないように外に連れ出してくれたりしました。本来ならば、自分で正常の気持ちを取り戻さなければいけないことは分かっていますが、この機会に自分のことを少しでも思ってくれている人達へのありがたさに気づけて良かったです。