私が芦屋大学の交換留学制度に応募し、約10ヶ月間アメリカのセント・マーティンズ大学で学ぼうと思ったのには2つの理由があります。
1つは広い世界に出たいという気持ちからです。
私は芦屋市の小学校、中学校、高校に通い大学もそのまま芦屋大学に進学し、町を出たことがなく、とても狭い世界で生きてきました。そんな中、高校の修学旅行で初めて海を渡り、アメリカのロサンゼルスに一週間滞在しましたが、実際のアメリカは頭の中とは違い、言葉も文化もまるで違う環境に戸惑いました。そのことが、もっと広い世界にでて様々な人や文化に触れたいと強く思うようになったきっかけです。 それと同時に、共通語である英語を使って日本の良さを伝えられる人間になれたら、と思うようになりました。
そして2020年に開催される東京オリンピックを見据えるようになりました。それが2つ目の理由です。
学校や両親が与えてくれたこの10ヶ月間の留学生活の中で、ただ毎日を過ごすだけではなく、自ら積極的に学ぶ姿勢をとり、語学学習に努めたいと思っています。
私はとても人見知りで、今まで自ら積極的に交友の輪を広げたことはありませんが、自分が将来就きたい接客の仕事のために、何より自分自身の成長のために、この留学で変わりたいと強く思っています。
学校や家族の期待に応えられるよう誠心誠意努力し、必ず成果を出します。
16日から授業が始まりました。1つ上のレベルのクラスになれたので良かったです。今期クラスの日本人はたった2人です。前期はアメリカに慣れて友達をつくることに重きを置き過ぎていたので、今期は英語力を伸ばすことにもっと力を入れようと決めていました。授業では自信がなくても毎回手を挙げて発言し、放課後もTOEICの勉強をして、中国人や韓国人の友達にも積極的にランチに誘ったりしています。そうすると友達も増え、英語を話す機会も格段に増え、先生たちからもたくさん褒めてもらえるようになりました。
語学は突き詰めれば突き詰めるほどそこからさらに覚えることが増えていき、勉強すればするほど本当に身についているのか、どこまですれば英語ができると言えるのか、どんどんわからなくなっていきます。話せるようになったと実感できてもそれがちゃんとTOEICの点数に結びつくのか、不安が募るばかりですが、残りの留学生活を充実させていきたいと思います。
アメリカで自分がなぜ英語を学びにきたのか再確認出来たのです。友達の母国語は話せないけれど、世界共通語の英語が話せれば自分の気持ちを伝えられる、相手が何を伝えたいのかわかる。英語を話せるようになることがゴールなのではなく、世界中の人とコミュニケーションが取りたかったのだと。
それからは本当にたくさんの国籍の違う友達ができ、同じ日本人の友達ともたくさん思い出を作ることができました。
アメリカの文化やそこに住む人々の暮らしを生で見て感じ、英語の勉強ができただけでなく、友達と様々な場所へ観光に行き、美味しいものを食べ、数えきれないほどの素敵な思い出もできて、忘れられない大切な日々になりました。アメリカ留学の経験が今後の人生において大きな転機になったことは間違いありません。