HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2017年度『受入』

  • 氏名:Z.R [ 中国 ]

  • 受入期間:2017年09月14日 ~ 2018年07月27日
  • 受入大学:神戸女学院大学
  • 在籍大学:広東外語外貿大学


留学のきっかけ、目的

私は中国の広東外語外貿大学の大学院生の一名である。日常の学校生活といえば、図書館で文献資料を探し集めて読んだり、勉強してレポートを書いたりするという様子である。日本語で人としゃべったり、特に日本人としゃべったりするチャンスはあまりないので、たとえ一度でも日本へ行きたいなあと私は常に思っている。日本に行って人と日本語でしゃべったり、自分の身を持って日本の歴史文化を感じたりしたい。そうすると、私の日本語能力も知らないうちに上達するに違いない。また、私は今修士論文を書いている途中であるが、中国で日本の文献資料を手に入れることは非常に難しいから、もし日本へ留学できれば、もっと全面的な文献資料を入手して論文を書くことにも大きな役に立つことができると思っている。今回私は有り難く神戸女学院大学へ留学することができて非常に嬉しくて、あたかも夢を叶えたようである。私はこの貴重な機会を利用して、充実な日本生活を送りたいと思っている。もし日本で友達ができて友情を収められればもっといいと思う。

留学中の体験

日本に来てもうすぐ一年になります。この一年間でいろいろな新しいものに接触し、中国と全く違っていることを見てきました。例えば、どこに行ってもきれいに掃除されている街です。日本は中国と違って道端にゴミ箱が殆んどありませんが、やたらにゴミを捨てたりする人はあまり見られなく、街はずっときれいに保たれていることです。もう一つは日本人のサービス意識です。どのような店に入っても、店員がいつも笑顔で行き届いているサービスをしてくれることに感心しました。これがまさか日本人の仕事に対する真面目さであるかもしれません。自分の持ち場に属する限り、どんなに小さいことでも責任感や誇りを持って真面目で一生懸命やり通します。三つ目は、人と人との間にある暖かい雰囲気です。日本に来る前、私は自分が日本に行ったら日本人のクラスメートや先生方と仲良く付き合えるかなと少し心配したのですが、本当に日本に来たら、周りの人がとても優しくて親切であることに気づきました。たとえ見知らぬ人でも道で会ったら、優しく「おはようございます」ってあいさつをしてくれるという暖かい雰囲気に感動しました。そのほかにもいろいろ素晴らしいところがありますが、以上のように小さいことに対する態度にとても感心しました。日本人の物事の細かいところまで心がけて真剣にやり遂げることは我々が学ぶべきところであると私は思います。

留学の成果、将来の目標

時間の経つのは早いものですね。あっという間に一年間の留学生活はそろそろ終わりを迎え、なんだか寂しい気がします。
振り返ってみると、日本に来たばかりの時に私は日本語をあまり話せなかったが、この一年間の留学生活を通して、だんだんうまく話せるようになってとても嬉しいです。それだけでなく、西宮市国際交流協会のスピーチコンテストにも参加し、思いがけず2位の「優秀賞」をいただきました。それによって自分の日本語能力に更に自信を持つようになり、これからまた他のことに参加する勇気も湧いてきました。
また、神戸女学院に来て私は幸い指導教授である河西先生の指導を受けて、修士論文である「中江兆民の儒学思想と自由主義思想」を完成しました。そのほかに比較文化学総合演習という授業を取って、自分の専攻に限らず、文学、言語学など様々な研究分野の先生方からの指導をも受けました。私は修士論文を書く過程で貴重な意見をたくさん頂き、日本語能力も知らないうちにかなり上達しました。河西先生を始め、ご指導くださった先生方に心から感謝の意を表します。
最後に、自分の生活を豊かにするために、私はダンス部に入りました。もともとダンスに興味を持っていたので、入部できて満足しましたし、たくさんの日本人と交流することもできました。神戸女学院で何人も友達を得ましたが、時間の経つのは早いものですから、一年間の留学生活はもうすぐ終わります。帰国後に私はすぐ就職活動に投入するかもしれませんが、できる限り日本語に関する仕事をして、実社会で自分の日本語能力を活かしていきたいと思います。