HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2026年度『受入』

  • 氏名:F.Y. [ 中国 ]

  • 受入期間:2026年09月15日 ~ 2027年08月31日
  • 受入大学:関西国際大学
  • 在籍大学:内蒙古大学


留学のきっかけ、目的

私は言語を真に習得するためには、実際にその言語が話されている母語環境に一定期間身を置くことが不可欠だと考えます。それは単にその言語の運用能力を高めるためだけではなく、母語話者の言語運用の論理やその背景にある社会環境を理解することにつながり、ひいてはその言語自体はもとより、その地元民や民族が持つ習慣や思考様式に対する理解を深めることにもなります。
また、私は以前から「言語決定論(linguistic determinism)」、すなわち言語構造が人間の認知や思考パターンに決定的な影響を与えるのか否かという理論に強い関心を抱いてきました。私の考えでは、日本の民族と日本語はこの理論を研究するための格好のモデルの一つであり、日本語の独特な言語構造と、日本社会に特有の人間関係における思考様式は、いずれもこの理論研究の極めて優れた素材です。
単に日本語でのコミュニケーション能力や運用能力を向上させるという観点からだけではなく、言語が人間の思考や認知に及ぼす影響を観察し、日本社会の根底にある行動原理を深く理解したいという観点からも、日本に一定期間滞在し、日本の文化と社会生活を十分に体験することは特に重要であると確信しています。私はまさにそのような考えを持って、日本へ留学することを決意したのです。つまり、この日本語と日本社会に対する好奇心こそが、私が日本へ行くきっかけであり原動力であり、日本の留学中に一年間かけて探求し理解したいものでもあります。
最後に、この場をお借りして、「(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構」に心より御礼を申し上げます。得難い資源を大切に活用し、日本文化と社会の独自性を深く知るために全力を尽くすとともに、両国関係が特別な状況にある今だからこそ、日中の一般市民同士の相互理解と信頼の促進を自らの使命とし、地域の様々な文化活動に積極的に参加していく所存です。この一年を通じて、私自身がありのままの日本を理解すると同時に、より多くの日本の方々に、これまでとは異なる中国の姿を知っていただく機会を少しでも作ることができればと願っております。

P.S:添付の画像は、昨年(2025年)、ANAの航空便で東京へ向かう機内にて、客室乗務員の方々と交換したハガキでございます。こうした心温かい日本の方々との出会いこそが、私の日本に対する好感を育み、この国の言語、文化、そして人々への尽きない好奇心を呼び起こしてくれたのだと、今振り返って強く感じております。

留学中の体験

留学の成果、将来の目標