大学院に進学した当初、既に社会での就業経験を経て復学されたクラスメートたちと出会い、その確かな実力に大いに刺激を受けました。それをきっかけに、私も自身の能力を高めるべく努力を重ね、さまざまな授業において、ドームアートやリアル脱出ゲームなど、異なるメディアを用いた作品制作に継続して取り組んでまいりました。
また、課外活動においても積極的に学術・教育・ゲーム関連のフォーラムに参加し、研究の視野を広げています。特に、台北ゲーム開発者フォーラム(TGDF)では、ゲーム産業における作品の失敗リスクを軽減するための運営戦略や、製品の多角的なマーケティングについて実践的な知識を得ることができました。
日本文化への理解を深めるため、舞踊学科が開講する「西川流日本舞踊」の授業を履修した経験もあります。期中発表では、VRヘッドセットを用いたモーションキャプチャ技術を取り入れ、バーチャルキャラクターと共に《Noss》の舞踊を披露しました。この発表は、西川流の家元や西川淑敏先生からも高い評価をいただきました。
私は、デザイン性に優れた日本という環境において、自らの視野をより一層広げ、学術的な探究心と実践力を磨きたいと考えております。また、大阪・関西万博やTeamlabのような最先端メディアアートの展覧会や学会にも参加し、現地ならではの刺激を受けることで、研究に新たな視点を加えたいと考えております。
帰国後は、新しいメディアとゲームインタラクションの分野における研究を深め、留学経験を通じて培った国際的な視野と問題解決能力を活かし、未知の課題にも主体的に挑戦していく所存です。日本における細部へのこだわり、礼儀作法、デザイン、そしてテクノロジーの高さは、私の学びの模範であり、本留学を通して得た知見を、自身の卒業論文や今後の研究活動に最大限反映させていきたいと考えております。