HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2024年度『派遣』

  • 氏名:H.U [ 日本 ]

  • 受入期間:2024年08月30日 ~ 2025年06月30日
  • 受入大学:祥明大学校
  • 在籍大学:関西国際大学


留学のきっかけ、目的

私の留学のきっかけは幼少期にインターナショナルスクールに通った経験です。インターナショナルスクールでは様々な国籍の友人ができ多様な文化に触れることができました。毎日知らないことを学べることの楽しさを実感し私も将来海外で日本の文化を伝えたいとも思うようになりました。
又私が留学をしたい理由は自分自身の人間性を高めたいためです。私は将来グローバルな環境で仕事をしたいと考えており、アジア圏の中でも特に文化や歴史が興味深い韓国の企業に就職したいと考えています。そして留学という経験は「行動力」「やり遂げる忍耐力」「挑戦心」この3つの人間性の成長を特に期待できると考えています。そのため将来グローバルな環境での企業就職を考えている私にとって、上に挙げた3つの留学成果は大いに自分のキャリアに活きると思っています。積極的な姿勢「行動力」は職場で得るものや学べるものが充実し作業のスキルアップに活かすことが出来、行動を起こす「挑戦心」そしてその行動を最後までやり遂げる「忍耐力」は自己主張能力が大いに必要となるグローバルな環境で、自分で自分の能力を認めることに繋がり、自分の行動に自信を持つことから更なる自己主張能力の向上のために活かすことが出来ると考えました。加えて私は「後悔が残らず自分の人生に満足できる状態になれること」を人生の大きなゴールにしているため、毎日新しい体験や、刺激がある人生を送りたいと思っています。「留学」では多様性の理解力、その場所の適応力、自らが発信源となる自己主張力が必要であるし、求められるとも思っておりそのような環境で過ごす経験は自分の内面的な成長を期待でき、今後の人生の充実化を目指すことが出来ると考えました。

留学中の体験

留学に来て日韓に関する,特に歴史・文学の分野についての講義を多く履修しました。韓国の視点で日本のことを学ぶことは新感覚であり日本人でも学ぶ機会の少ない分野についても触れており、新しく知識を身につけることができる非常に良い機会になりました。どの講義でも日本が韓国に与えた負の影響について触れており、少しその場に居辛い場面も多かったけれど、この日韓に関する歴史や、その歴史によって変えられた、変えざるを得なかった韓国側の文化の日本化など日本人側が知っておかなければいけないことを学ぶことができ、この講義を通じて多様性の理解を深めると言うことも学べた気がしています。

留学の成果、将来の目標

この1年間の留学を通じて文化の違いはもちろんですが特に人間の本質である「意識」の違いを知り学ぶことができました。この「意識」の違いを特に感じることができたきっかけは韓国の政治における選挙活動です。日本では選挙時報道や選挙カーなど様々な取り組みが行われていますが、社会人含め特に学生の投票率は低く政治の参加意識が低いことが社会問題としても取り上げられています。しかしながら韓国では選挙時の選挙カーはほぼ毎日どの時間帯も走っており、選挙に関する内容や立候補者に関することは全て取り上げテレビ局で報道され投票口も市役所や公共施設だけでなくどの大学にも設置されており、学生もほとんどが投票し現在必要不可欠とされているツール、インスタグラムなどにも投票完了の写真をあげるなど日本とは政治意識が非常に異なるなと感じました。友人に選挙投票のことを質問するとどの学生も自分の国のことなのに参加をしない方がおかしいと返事が返ってきて、政治に関する国民意識の違いを痛感しました。この国民意識の違いは過去の歴史の影響が深く関与していると私は考えており、植民地支配の時代、日韓併合などその他様々な歴史をしっかりと国民全員が学び伝達したことにより、自分達自身が国をつくるという認識が深まり政治への参加や政治に対する認識意識も形成されたのではないかと思いました。加えて反日教育などは特に韓国人の国民意識に影響を与えている要素であり、被害の歴史の学習を幼少期から行うことにより、自国の団結力や自国は自分たちが作り続けるものという認識が生まれるのではないかと思いました。
留学中に韓国では45年ぶりの非常戒厳令が発令され韓国内で政治に関する行動が多く起こり、漢河での大規模デモや国民が自ら動き出す場面が多くみられました。実際にこのような出来事に遭遇したことも含め政治に関する国民意識についての違いを痛感しました。他にも韓国には情の深い文化もあるため、政治だけに留まらず、自分の関係ない社会のニュースやその他出来事も全て自分の立場に置き換え考えるという国民意識も生活する中で感じることが多く、「認識」に繋がる「物事の捉え方」が根本的に日本とは違い興味深かったです。この1年間の留学で私は学習面でも生活面でも様々なことを学び、得るものが多いとても充実した留学生活を送ることができました。このように自分自身が学べる環境にいることは当たり前なことではなく恵まれていることに感謝し、今後も自分自身の成長そして社会に貢献できる女性になれるように日々学習に励みます。