留学を希望したきっかけは二つある。一つ目は、高校時代から留学することに憧れていた。その時に多くの日本のバラエティ番組を視聴し、日本各地の風土人情や物語を知った。日本の子供向けアニメは幼稚園時代から見始め、小さい頃から日本語に親しんでいた。カルタも私が非常に好きな日本文化の一つである。大学ではグラフィックデザインを学び、日本の書体に深い関心を持つようになった。二つ目は、日本のデザイン専攻は非常に先進的であり、多くの有名なデザイナーやアニメーションの有識者が中国で講演を行っている。高橋善丸や月岡貞夫と二度交流した後、より一層日本で留学し、有名なデザイナーに接触したいと強く思うようになった。
留学の目的は四つある。一つ目は、大学の時私の専門は視覚伝達デザインで、日本文化とグラフィックデザイン史についてすごく興味を持って、高い勉強意欲がある。院生の時私の専門は漢字デザインで、日本語は漢字といろいろつながりがあるため、国際交流から自分の漢字に対する理解とインスピレーションが得られると思う。日本は視覚伝達学科において優れる成果があって、私に自分の領域を超える思考と感触をもたらすと思う。二つ目は、日本には杉浦康平などたくさんの有名なデザイナーの講座を開催したことがある。私は留学の機会を利用して、このような有名人との距離を縮めて、その理念とデザインスキルをもっと深く勉強したい。その中から、各学科の知識を吸収し実践に巧妙に活用したい。そして、現代科学技術と結びつけ、多角的な視点から中日のグラフィックデザインと字体デザインを自分なりに考えて新しいもとを作ってみたい。三つ目は、院生の時私は漢字三年展を企画した。その展覧内容は「漢字の世界観」に触れた。けど、漢字は孤立的なものではない。それゆえ、この留学プロジェクトを通じて、アートとテクノロジーの視点からもっと広い視界で漢字を解読したい。四つ目は、日本は視覚伝達デザイン領域に貴重な文献資料がたくさんあって、私の中日デザイン理念についての院生論文の助力になれる。私は、日本の図書館をうまく利用して、自分の経験を増やしたい。
時間がとても早く過ぎ、もう交換留学の中盤に差し掛かっています。最初にたくさんの計画を立てましたが、今それらを一つ一つ実行することで、非常に充実感を得ています。この半期の交換留学を一言で表すなら、「充実」と言えるでしょう。将来いつ思い出してもこの若い頃の経験を大切に思うことでしょう。交換留学生活を、学び、生活、そして社交活動の三つの面から振り返ります。
まず学びの面では、日々の授業内容は専門的なものだけでなく、他の分野も含めて意義深いものでした。特に教授とのゼミは非常に有益で、このように責任感のある指導者に出会えたことは本当に幸運でした。先生からの卒業設計に関する多くの建設的な意見を受け、数万語に及ぶ論文の執筆に大いに役立ちました。さらに、国立国会図書館で一次資料を調べ、さまざまな情報源を通じて研究を推進しました。次に生活面では、好奇心から日本文化のさまざまな側面に触れ、日常生活に溶け込むだけでなく、関東の数十の地域や関西の特色ある景色を訪れました。特に神戸の涼しい夜の海岸沿いの風は心地よく、7月の暑さとは対照的でした。また、日本のアーティストのコンサートも数多く見ることができました。
最後に社交活動では、日本人、中国人、韓国人の友人と出会えたことは幸運でした。興味深い活動に積極的に参加し、写真部にも入部して友人との絆を深め、多くの思い出の写真を残しました。また、活動の企画・実施にも関わり、非常に有意義な時間を過ごしました。ここで、私を支えてくれた友人や多くの助けをいただいた先生に心から感謝します。総じて、残りの後半期もより一層大切にし、9月には導師とともに台湾の学生との交流活動に参加し、学校での展示やデザインコンテストへの参加を目指して、行動していきます。