HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2024年度『受入』

  • 氏名:D.Y. [ 中国 ]

  • 受入期間:2024年04月12日 ~ 2024年07月29日
  • 受入大学:神戸女学院大学
  • 在籍大学:広東外語外貿大学


留学のきっかけ、目的

日本に興味を持つのは小さな頃からアニメを見た時からです。 例えば『犬夜叉』、『新世紀エヴァンゲリオン』です。 その後大きくなってから日本の映画を見ました。例えば是枝裕和監督の『誰も知らない』です。 そしていくつかの名家の文学作品も見ました。 私はだんだんその繊細な叙述と心を動かす感動の気持ちに魅了されました。 だから、ますます日本の文化を知りたくなり、こんなに多くの独特な文芸作品を育てたところがどんなのかを知りたくなりました。 その後、日本語と日本の様々なことを学び始めました。
詳しく言うと、日本へ留学したい理由は、日本近代の思想文化を勉強して、自分なりの研究をしたいということです。日本近現代史についての知識を身につけたいと思っています。特に明治から昭和への歴史に興味があります。また、日本人の友人を通じていろいろな日本文化や習慣について学びたいです。日本人との交流をすることで日本語のコミュニケーション能力を向上させたいと思います。

留学中の体験

神戸女学院大学では、日本の先生方の親身な指導のおかげで、学問的に大きく成長できました。最初は日本語での授業や資料の理解に苦労しましたが、先生方が丁寧に解説してくださり、いつでも質問に答えてくれる環境がありました。そのおかげで、専門分野の知識を深めるだけでなく、研究やアカデミックな姿勢についても多く学ぶことができました。
留学中、友人と一緒に九州旅行に行ったことも忘れられない思い出の一つです。特に阿蘇火山を訪れたときの体験は今でも鮮明に覚えています。目の前に広がる火山の壮大な景色、火山活動の力強さ、そしてその背後にある自然の厳しさと美しさ。
その瞬間、「生命は本当に瞬間の連続だ」という哲学的な思いが胸に迫りました。自然の力を目の当たりにすることで、自分の存在がいかに小さいものかを感じると同時に、だからこそ今を大切に生きようと思えるようになりました。

留学の成果、将来の目標

神户女学院大学での一年間の留学を通じて、どのような成果を得たかというと、一番大事なのは日本の近代思想に対する理解が一層深まりました。特に、明治维新から昭和初期にかけての思想的変遷について、より立体的な視点を得ることができました。授業だけでなく、日常生活や文化交流を通じて、日本の思想がどのように受容・発展し、また現代日本にどのような影響を与えているのかを肌で感じる機会も多くありました。
また、履修した科目の中に中世文化に関する授業があります。授業だけでなく、京都や奈良への訪問、日本の古典文学・美術・宗教観などに直接触れることで、テキスト上の理解を超えた実感を持つことができました。これらの経験は、自身の研究において大きな糧となり、今後の論文執筆にも大いに活かされると思います。
留学を経て、今後の目標をより明確にすることができました。文化や思想の違いが時に誤解や対立を生むことを実感したため、それを解消するための架け橋となるような仕事に携わりたいと考えています。特に、日本と自国の歴史認識や思想の違いを学ぶ中で、相互理解の重要性を痛感しました。学術的な研究を通じて、こうした問題に取り組みたいです。
将来は出版業界に進み、文字を通じて自身の理想を実現したいと考えています。本や記事を通じて、多様な価値観を紹介し、歴史・文化・思想の橋渡しをすることで、より多くの人が異文化を理解し、共感できるような環境を作ることを目指しています。