私が韓国への留学を志したのは高校生からです。幼少期から親の影響もあり、韓国ドラマやK-POPと触れ合う機会がたくさんありました。この頃から、ハングルという文字はとても不思議な文字で、日本語とローマ字しか読めない当時の私はとても面白く感じ、CDで韓国語の曲を聴きながらハングルの文字を読み、「この文字はこのように読むんだと~」と独学ながら勉強していました。そうするうちに「韓国」という国に強い興味を持つとともに、留学してみたいという感情を少しながら抱きました。そして高校生の時に進路を考えるときに、留学をするうえで一番優遇がよく、自分の学部の勉強を韓国でも学ぶことができるという理由で、現在在籍している神戸学院大学への進学を決意しました。そのころから「韓国留学」が目的となり、学内で奨学金を貰える条件の資格を目標に勉強を頑張り、私の青春は「韓国」と一緒でした。
私が韓国留学をする目的の一つ目は、私の夢の「日本語教師になること」を実現するためです。韓国で日本語教師を目指しているため、もちろん教えることができるレベルの韓国語が必要です。韓国語を話せなくても、教師をすることは可能ではあると思いますが、生徒により正確に、わかりやすく日本語を教えるためには、その国の言語で教えることが重要であると思います。そのためには、現地でしっかりとした発音などを学び、日本では学ぶことができないことを学び、自分の夢につなげたいと思います。
二つ目の目的は、韓国のことをもっと知りたいからです。日本の隣国に位置し、日本と最も似ている国と言われていますが文化を始め、国民性などまったく違うと思います。また日本とも歴史的にも色々あり、現在も政治的に揉めていることがたくさんあると思います。今までは日本という立場からの一面的な視点から物事を見ていましたが、留学し現地の人の話を聞いたりニュースを見たりすると、これまでとは違う別の視点からの見方をすることができると思います。
また個人的な趣味の目的として韓国の野球場をすべて周りたいです。韓国野球が好きなので、10か月のうちにすべての球場に行けたらいいなと思います。
この留学がゴール地点ではなく、やっとスタートラインに立てたと考えています。未知の土地で、慣れないことや想定もできないことが沢山起こると思いますが、それも最後にはいい思い出になると思って頑張りたいです。
留学生活が6か月を迎えました。6か月間という期間は長いようで短くあっという間に時間が過ぎました。学業面として前期は学部の授業を二つ、韓国語の授業を一つ、教養の授業を一つ受けていました。私は法学部なので法律の授業を聞きましたが法律は日本と似ていることが多く、予習、復習をすれば何とかついていけました。韓国語の授業では語彙の勉強をしましたが、習ったことのない単語が沢山出てきてとても勉強になりました。
生活面では韓国の食事がとても美味しく体重が増えたように感じます。しかし、日本では食べることのできない美味しい韓国料理が沢山あるので、これも勉強だと思って沢山食べて帰ろうと思います。語学力に関しては、韓国ドラマを韓国語字幕ありで見ることができるようになりリスニングが大幅に伸びたと思います。スピーキングに関しては友達と普通に会話ができる程度になり、生活するうえで困ることはなくなったように感じます。しかし、韓国語はオノマトペや形容詞の種類が日本語に比べとても多いのでもっとたくさんの単語を学び、話にもっと花を咲かせられるように頑張りたいです。また、大学ではテニスサークルに入り大会に向けて練習に励みました。サークルでたまに行われる飲み会では韓国の酒文化に少しびっくりすることもありましたがとても楽しい時間でした。個人的な目標であった「韓国にある野球場に全部行く」という目標は現在9か所のうち5か所まで達成できました。残りの4か所は少し遠いところにありますが、12月までに全部制覇できるよう日程を決めたいと思います。
長かったようで短かった、短かったようで長かった10か月間の留学生活が終わりました。この留学生活を通して韓国語の実力は大幅に向上したと自分自身でも感じます。留学前は基本的に教科書でしか学ばないような韓国語しか知りませんでしたが、現地の友達と話すにつれていわゆるスラング的なものも多く学ぶことができました。またこの1年間で韓国語の授業を合計3つ履修したのですが、授業を通して語彙力の向上と発音がしっかりと学べました。しかし、韓国語の発音は練習しても韓国人が話すようにはうまく発音することができず、韓国語の発音は難しいと改めて感じました。また現地の法学部で授業も履修しましたが、韓国法は基本的に日本と似ているので授業はそこまで苦ではありませんでした。しかし「家族法」が日本と異なることが多くとても興味深かったです。今では法もかわりつつありますが、女性の権利が十分に保証されていないなど儒教的価値観が大きく影響していると感じました。
プライベートにおいてはサークルや授業を通してたくさんの友達ができとても充実した日々を過ごせました。私が所属したテニスサークルでは韓国人の方と大会に参加したりとてもお世話になりました。いろいろな人と関わる中で日本と韓国の関係についても時に話すことがありました。特に「竹島問題」についてはとても敏感だったように思います。また韓国の方は老若男女問わず政治について関心が高く、日本では政治に対する関心が比較的低い傾向にあるので、文化や社会的背景の違いを大きく感じました。
留学に行く前、留学は語学を学ぶために行くものだと思っていましたが、蓋を開けてみると語学を学ぶためだけではないなと感じました。「韓国の方との人間関係」、「海外での一人暮らし」挙げるときりがありませんが、自分のこれからの人生に活かせるような大きな経験値を得ました。この一年間で特に私は「韓国料理」にとても感動しました。私は普段から食べることが大好きで、この留学中もできるだけたくさんの種類の韓国料理を食べようとしました。その結果、体重も結構増えました。そのようなことを通して将来は「韓国料理」に関われるような仕事をしたいと強く感じました。美味しい韓国料理を日本の方々にも伝えれるようなことができればいいなと思います。ちなみに僕が一番大好きな韓国料理は「김치찜(キムチチム)」です。ピリ辛の味付けでしっかり味がしみ込んだキムチと豚肉の料理で箸が止まらなくなるほどです。
「韓国の野球場にすべて行く」という目標は残念ながら未達成に終わってしまいました。9か所の野球場のうち、6か所しか行けず悔しい結果になりました。なので、未達成に終わってしまった目標を達成するためにも引き続き韓国語の学習を続けていこうと思います。