私は16歳の夏休みに初めて一人で海外に行きました。語学学校に通っていましたが、当時私が最年少でした。私のクラスは6レベル中の5レベルで、クラスに一人も日本人はいませんでした。私のクラスの先生が、「君はその年でそんなに英語喋れるんだね!高校の卒業後はどうするの?海外の大学には興味ないの?」と声をかけてくださり、その時私の中に海外の大学で勉強するという目標ができました。幸運にも親戚や高校の同級生で海外の大学に進学している友達もいて、ますます海外の大学へ留学するという夢がより具体的になってきました。
9月から、エバーグリーン大学へ交換留学も決まり不安なことは多いですが、それよりも新しい生活で出会う仲間や新たな出来事にワクワクしています。今回の留学は語学留学ではなく、あくまでも大学で現地の大学生と対等に授業を受けるという前回よりもワンステップ、レベルアップした留学であるということ。母語が英語でない私にとっては、何倍も大変なことですがしっかり食らいついて、一生で一番頑張った!と言い切れるようにしたいと思います。そして、最終目標は、エバーグリーン大学の学位をとって帰ってくることです。
現在私が通っている、ワシントン州のオリンピアに位置します、エバーグリーン州立大学は自然が多くとても素敵なところです。晴れたら、学校の近くのビーチや、ハイキング、夜には星空を見に出かけます。キャンパスには、鹿やウサギ、キツネ、リスと多くの動物も暮らしています。
特にエバーグリーン州立大学では、アメリカ 国内の他大学や、日本の大学以上に、教授と生徒の距離が近いです。授業外でも、教授とプライベートで会ってミーティングをしたり、毎日メールで連絡してをしたり、サポート制度が整っています。授業は基本的に週3回9am-4pmです。事前のリーディングの宿題を元にディスカッションを中心に授業中には進みます。1科目に7時間も?と思うかもしれませんが、意外と早く過ぎてしまうものなんです。
宿題も簡単なものではありません。例えば、以前、ビジネスの授業でこんな課題が出ました。”知らない人、10人に声をかけ、自分の商品のプレゼンテーションをして、メールアドレスをもらう。” 日本では絶対にない、アメリカ ならではの宿題だなと思いながら、びっくりしていました。
寮生活においては、現在私は、5人の女の子達と暮らしています。季節ごとに、パーティーをしたり、晴れた日には外で勉強したり、どこかに出かけたり、非常に仲が良く毎日楽しく過ごしています。
また、休みの日を利用して、ボストン、ニューヨーク、フロリダ、カナダにも足を運びました。
州が違うだけで、また色々な違いが生まれます。それもまた旅の醍醐味です。
約10ヶ月のエバーグリン州立大学での交換留学を終えて、学位を取得し帰国しました。エバーグリーンでの学校生活は想像以上に厳しく、日本の大学とはまったく異なる授業形式で、宿題も多く、何度も心が折れそうになることがありました。アメリカの大学では、自分から手をあげて発言しなければチャンスを逃します。日本では「でる杭は打たれる」という諺がありますが、英語では「The squeaky wheel gets grease(軋む車輸は油をさしてもらえる)」と言います。”間違えても良いから、1日1回は絶対に発表しよう。”と決めていました。すると授業後は、充実感もあり自分に自信もつきます。
帰国後は、アメリカでの留学生活で身についた、コミュニケーション能力と語学力を生かし、就職活動や卒業論文などに役立てて行きたいと思います。また、留学が終わったから、英語の勉強はおしまいではなく、英語力を維持するためにも、自分から積極的に英語を使う機会を増やして、さらにステップアップして行きたいと思います。
Humapの奨学金を頂けたからこそ、実現できた留学生活でした、ありがとうございました。また、奨学生は、感謝の気持ちを忘れることなく、前向きに勉学に励んで行きましょう!