高校生の頃から国際交流や、環境問題に関心があり、大学生になったら留学に行くという夢を元々持っていました。しかし、コロナウイルスの影響により入学直後から留学への夢は諦めざるを得ない状況でした。コロナウイルスが終息していく中、私の大学の友人何名かが2年生の終わり頃に交換留学の応募をしていました。彼らが実際留学に行き、異国の国で頑張っている姿を見て、私は日本でコロナウイルスを言い訳に夢を諦めたのがとても後悔するだろうと思い、一度は諦めていた夢へチャレンジしてみようと思ったのがきっかけです。
また、今回の留学の目的は主に2つあります。
ひとつ目は、自分の視野を広げる為です。私は現在、兵庫県立大学のグローバルビジネスコースに通っており、たくさんの留学生らと共に勉学に励み、交流を深めてきました。しかし、私自身は日本に居たまま、日本に関心がある外国人らと交流をしている為、マジョリティの立場でしか海外を見るという経験しかした事がありません。私は将来グローバルな企業で働きたいと考えておりますが、私がマイノリティの立場で物事を見るという経験をする事によって、より一層国際的に活躍する人材に近づくことが出来ると思います。
ふたつ目は、兵庫県立大学で学んだ事を活かして新たな学問を学ぶ為です。私は環境問題やジェンダー問題について関心がありますが、深く学んだことはありません。その為、今まで学んできた経済学や経営学を活かして、経済的、経営的観点から環境問題、ジェンダー問題を学びたいと思います。私の留学先である、エバーグリーン州立大学ではこの様な問題に関する授業が盛んに行われており、私と同じ様に環境問題やジェンダー問題に関心のある学生や、中にはLGBTQの学生も多数在籍しています。自然豊かで様々なバックグラウンドを持った学生らと共に新たな学問を自分の知識を活かしつつ学ぶという経験はとても良い機会になると思います。
これらの目的を達成するには様々な苦労が訪れると思いますが、後悔のない様にこれからの留学を有意義な物にする為、精一杯頑張っていきます。
留学してすぐ、腹痛を起こし、緊急手術を受け継ことから始まり、非常に不安な気持ちになっていました。しかし、優しい人々に囲まれていたおかげで何とか乗り越える事ができ、少しずつ楽しめるようになっていました。
しかし、授業開始直後は現地の英語のスピードやアクセントを聞き取れなく、課題も何をすればいいか理解できないような日々も続いていました。わからないことを正直に伝える事が苦手と感じていましたが、自分から動かなければならないと思い、分からないことを友人や先生に伝えました。すると、周りの人々が分からないことを全て教えてくれ、徐々に授業の内容についていくことができました。
また、友人も多くでき、学期末にはクラス全員と友達になる事ができ、いい思い出を作る事ができました。
約10か月間の留学を経て、英語力だけではなく、人間としても成長できたと実感します。久しぶりに聞いたアメリカ英語に初めは戸惑いつつも、必死になりながら授業や友人とのアクティビティに参加しった結果、リスニングはほとんどできるようになり、また、自分の言いたいことを英語で言えるようになりました。初めは気を使って何も言えなかったこともありましたが、アメリカでは自分の意見をはっきり言わなければ相手にしてもらえなかったり、失礼になったりすることがあるので初めは抵抗もありましたが、少しずつしっかり発言するようにしました。また、就職活動も同時並行で行っており、時間の使い方も非常に勉強になったと思います。
勉強面では、日本で学んでいたビジネスや経済学が生かされてこともあり、非常にうれしかったです。アメリカでしか学ぶ事の出来ないアメリカの原住民の方々の歴史や、アメリカでビジネスを始める為に必要な知識を得る事ができ、今後のキャリアに役に立つことを学ぶ事ができました。
将来は、日本で5年から8年ほど日本で働き、その後は海外に移住したいと考えています。日本の外から日本を見ると、それぞれ良さと悪さが見えました。日本は丁寧で人を思いやる気持ちがとても強いと思います。また、日本人は人を敬ったり、人の気持ちを汲み取る力が非常に強いなとアメリカにいて感じました。しかし、アメリカのほうが優れている点も多くあります。どの国が1番いいかは決める事はできませんが、日本で日本の良さをもっと学び、その後は海外で新たな自分や新たな文化、価値観を発見したいと思います。未だ、どの国に移住したいかはわかりませんが、様々な国を訪れ、いいなと思った場所に移住したいです。