日本へ留学するのは私の夢です。小学校の頃、『文豪ストレイドッグス』というアニメをきっかけに、太宰治の『人間失格』を読みました。その時、なぜその本が中国で人気があるのかわかりませんでした。それでも、小学生の私にとって内容は難しかったですが、日本文豪のこともっと知りたいと思い、『文豪ストレイドッグス』に登場する作家たちの作品をたくさん読みました。読んでみて、太宰治のことが特に気になりました。手に入るだけの中国訳本を全部読みました。そして、『斜陽』に心を打たれました。女性の口調で、そして手紙を通して主人公の愛情表現を書いていたのは、その時の私にはあまりも珍しく、これをきっかけに私は日本文学が大好きになりました。その後、江戸川乱歩や三島由紀夫の文章を好きになり、原文を読むようにもなりました。今では多くなっていますが、当時は中国訳が少なかったため、本を読むのも、本について友達と話すのもとても不便でした。そのため、自分の好きな作品や文章だけでなく、ゲーム、マンガなどを他の人に知ってもらいたいという気持ちで、現在日本語と翻訳を勉強しています。今回の留学で、日本人が考えていることを深く理解したいと思っています。日本人の友達を作って、一緒に日本の作品について沢山話したいと思います。留学、楽しみにしております!
留学に来てから、もうすぐ一年になります。この一年、本当に楽しかったです。人生で一番幸せな一年とも言えるでしょう。
神戸女学院大学で、大好きな日本文学の授業を受けて、好きな作家たちの作品が授業にでるのが夢みたいに楽しいです。夢野久作の『瓶詰地獄』のような近代小説から、日本のお伽話の『一寸法師』まで、日本文学を楽しみながらこの一年を過ごしました。先生も、国際交流センターのスタッフたちも、寮のみなさんも、外国人の友達がずっと優しくしてくれて、心より感謝しています。
HUMAP奨学金のおかげで、さまざまなことを経験できました。本当に感謝しています。昨年、同じ国から来た留学生と一緒に東京へ行きました。東京は日本の首都で、2人とも一度行ってみたかったです。東京は神戸や大阪と違って、とても人の多いところです。東京は私が大好きな作家たちの大学の居場所や出身地なので、楽しい旅をしました。古本をいっぱい買って戻ったが、それは幸せの重さだと思っています。
関西地方に戻ります。私が一番大好きな作家は三島由紀夫です。そして、もっとも好きなのは三島の『金閣寺』です。日本に来てから最初に行ったところは金閣寺です。早秋なので、紅葉が少し見られる時期なんです。金閣寺は思ったより小さかったが、本物を見られるのが何よりも嬉しいです。
そして、バディたちと清水寺にも行きました。私は『東方プロジェクト』と『セキロ』が好きなので、お寺や神社に強い興味を持っています。特に、清水寺はセキロの「聖地」の一つなので、楽しかったです。自分が主人公のセキロと同じ所にいった気がします。それから、平等院、東大寺、伏見稲荷大社などのお寺や神社に行って、お土産を買って、写真を撮りました。
谷崎潤一郎の小説も結構好きなので、大学に貼ってあったポスターを見て、谷崎潤一郎記念館に行きました。そこで、期間限定に展示された谷崎の原稿を見ました。谷崎の部屋を復元したところもあって、谷崎はどのように小説を書くのが想像できます。そこで、『人魚の嘆き・魔術師』を買いました。表紙のデザインがキレイで、面白い本です。
もう少しで帰国します。みなさんと別れるのが寂しいです。
日本でやりたかったことや行きたかった場所が、まだまだあります。全部できなくて残念です。それは小さな後悔ですが、次、日本に来るときの「楽しみなこと」として、持っておきます。
日本で得た本と一緒に、中国に戻りました。
帰国する前に、大好きな先生から授業で興味を持っている金井美恵子の小説を一冊もらいました。今学期の授業で、日本の女の人の作家を少し知りました。その中で、一番印象に残ったのは金井美恵子です。
金井美恵子はおとぎ話みたいな描き方が有名です。授業で、「兎」という小説を勉強しました。可愛い口ぶりで残酷的な事実を書くのが、女性作家には珍しいです。
この前に、日本の作家というと、ほぼ男の人の作家でしか知らなかったが、留学のおかげで女の人の作家も知りました。卒論で、金井美恵子について書きたいです。金井美恵子は中国で知っている人が少ないので、翻訳もしたいです。日本の女性作家の魅力を皆に知りたいです。
これから日本語をもっと上手になって、日本で見たことや学んだことを他の人に知ってほしいです。