HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2023年度『受入』

  • 氏名:Ketan Chandubhai Kuperkar [ インド ]

  • 受入期間:2023年06月01日 ~ 2023年07月01日
  • 受入大学:兵庫県立大学
  • 在籍大学:国立工科大学(SVNIT)(HORN)


留学のきっかけ、目的

志望動機
 私の研究テーマは界面活性剤と高分子科学で、それらのナノスケールの溶液化学を扱っています。現在は、市販の非常に高価なポリマーサンプルを用いて実験を行っています。効率的な合成ルートで、希望する用途のポリマーを合成するのは、私たちの研究室では困難です。私は科学論文を読み、高分子合成分野への関心が高くなりました。それから、兵庫県立大学大学院工学研究科応用化学専攻の遊佐真一准教授のもとで、高分子合成の分野で高い専門性と優れた研究成果を修得できれば、より理想的な仕事ができると考えました。

訪問の目的
 この研究分野の最先端の機器や方法論に触れることができることに加え、遊佐真一准教授との共同研究は、私の高分子研究に対する新たな視点の発見へとつながると期待できます。遊佐真一准教授からHORNフェローシップへの申請の提案を聞いた後、私は提案書を提出し、2023年に受理されました。HORN制度で、私は1ヶ月間(2023年6月1日から2023年6月30日まで)兵庫県立大学工学研究科に滞在することになりました。滞在期間は非常に限られていますが、それでも私は、実りある科学的共同研究を行うため、彼と共に精一杯努力するつもりです。

留学中の体験

 姫路市の地形について述べると、姫路市は日本で26番目に大きな都市であり、252番目に住みやすい都市であり、世界で最も住みやすい都市ランキングでは1045位(上位11%)にランクされている。山と海に囲まれ、温暖な気候と美しい自然に恵まれた素晴らしい都市である。姫路城の城下町や書写山など、長い歴史の中で優れた文化的特徴を実現してきた。このような特色ある街を探検することは、私の滞在を価値あるものにしてくれました。
 兵庫県立大学の応用化学科での研究の経験は、非常に有意義でした。遊佐真一准教授はとても親切で優しい方です。私自身、特に刺激応答性高分子合成の分野で、彼から多くのことを学びました。ポリマー合成に関わる基礎を知ることは、プロセスの重要性を理解するのに役立ちました。特に強調したいのは、私の滞在中、実験的研究を容易に進めるために、彼のアクティブな研究チームが惜しみない援助をしてくれたことです。遊佐准教授の高い専門知識と高分子合成分野における多大な研究貢献を通して、姫路で学んだ研究が実りある共同研究の発表に繋がるよう望みます。

留学の成果、将来の目標

 HORNフェローシップ・プログラムは、高分子合成の研究や、関連する研究を進めるための特別で素晴らしい機会を私に与えてくれました。このプログラムは、私の研究スキルと、提案した研究計画を建設的意見により改良することができました。このプログラムは、私の研究目標を洗練するための時間を与えてくれました。しかし、1カ月という時間は、大きな研究目的を達成するには短すぎたようです。しかし、刺激応答性ブロック共重合体を合成する際に、兵庫県立大学の様々な高度な機器設備により、実験を行い経験を積むことができました。時間がかかるかもしれませんが、この研究成果を共同論文として発表することができれば、真の成果となるでしょう。