2017年に大学に入学してから六年間日本語を勉強してきました。今は院生として日本語通訳に関する課題をしています。幼い頃から言語の勉強に趣味があって、ご縁で大学は日本語学科に入りました。学部時代、日中商品展覧会及び日中韓青少年運動会などの活動に通訳者として日本からのお客様や選手たちと交流し合ったことがあります。そして大学の日本語コーナーに参加して、日本人留学生と趣味を喋たり面白い個人ニュースをシェアしたりして、一緒に動物園にパンダを観たこともあります。もちろんどちらも取り替えられない楽しい思い出ですが、言葉の問題でコミュニケーションがうまくいかないこともあったので、さらに日本語の勉強を進めようと決心しました。大学院に進学してからは、日本語の精進を目指しながら、通訳における実用的な課題を研究するようになりました。また、日本語学に興味を持っていて、語用論に関連する分野での研究初期計画ができました。それで交換留学で日本に来た動機のひとつは、日本の図書館の資料を利用して、日本語の談話分析などの研究を行いたいことです。日本での一年間が実り多いものになるよう頑張ろうと思います。
それに、日本への留学は私の念願でもありました。学部時代はコロナ禍で留学できなかったこと、M1の時は大学院の期間が短いので交換留学に期待できなかったことが悔やまれました。しかし、意外にもM2の初めの頃にこの貴重な機会をいただき、しばらく諦めていた夢が叶いました。「夢」と日本留学を呼ぶのは、実際に日本に行って体験することの大切さがわかるからです。長沙の某中学校で日本語趣味教室の教員を務めたことがあって、生徒に日本文化を紹介するコースがありましたが、私自身の知識もあくまで教科書やネット上の資料からまとめたものなので、自分が体験してから生き生きと伝えられる内容とは違うかもしれません。そこでその時、講義の内容をよく読み返して古びた部分を切り替えようと工夫を重ねました。それから、日系会社で日本語通訳を担当したこともあって、中国と日本のコミュニケーションスタイルの違いやそれに対応するスキルの必要性を深く理解することができました。日本語そのものを上達させるためにも、日本文化や日本人の考え方に触れるためにも、日本への留学は非常にありがたいことだと実感しています。
卒業後は、日中間のビジネス交流に携わって、適切かつ効果的なコミュニケーションに役立てれば幸いだと思います。いずれにしても日本に留学することは私の人生の宝物です。この機会を大切にしたいと思います。
あっという間に日本に来てから半年も過ごしてきました。日本を訪ねる前に、自分が六年間も日本語を勉強していたことにもかかわらず、ちゃんと日本の生活に慣れられるかどうかに心配もありました。でも実際に日本の町で住むと、あまり不慣れなところはありませんでした。掛け持ちで2つのアルバイトをして稼いだり(当然ながら留学生のアルバイト制限時間に過ぎていない)、神戸の他に大阪、京都、奈良、名古屋、東京、金沢、静岡などの色んなところに旅に行ってきたり、大学院の授業でいっぱい日本語でプレゼンテーションをしたり、また日本人友達とカフェ屋さんで和菓子を味わいたり、大好きな歌手さんのFCコンサートで前列で立ってファンサまでもらったり、淀川花火大会でトップクラスの花火パフォーマンスを楽しむ夢を叶ったり…などなどして、本当にこれまで多くの素晴らしい思い出ができました。その他、日々の活動以外に、現地の留学生向けのインターンシッププロジェクトにも参加させていただきました。とある観光会社さんで5日間のインターンをさせていただいて日本会社の勤務実態に触れるきっかけにもなりましてとても貴重な経験でした。交換大学からも様々な国際交流活動のお知らせが来ていて、先生方にたくさんお世話になりましてとても感謝しています。とにかく振り返ってみると本当にたくさんの活動に加わることができて非常にありがたく思います。
当たり前のことに、日本には母国と違うところも多くあります。でも違和感を覚えることより、新たな体験になるのでいつも新鮮味が湧いてきます。例えば中国では街を通る路面電車はあまりなくて、都市での交通機関は地下鉄かバスぐらいですが、日本の皆さんはほぼ毎日電車を利用してて電車にもう「ただのもんじゃー」という感じに対して、自分には最初に電車が走ってる軌道の両側の踏切まで記念写真を撮らずにはいられなかったほどの斬新感でした。もちろん来日する前に日本ドラマで路面電車とか見たことがありましたが、やっぱり電車がリアルに自分の目の前に走ってる様子の方はインパクトがあります。「非日常は、日常になる」。これは通っている交換大学のPR動画で現れた幻っぽい一言ですが、今はまさに現実になっていて、幸せの至りです。
これからはまた神戸で3ヶ月半ほど滞在していけると思いますが、神戸暮らしを隅から隅まで楽しんでいきたいと思います。自分的には、日本の町並みの雰囲気がいつもしっとりと落ち着いていて、公園じゃなくても散策に優しいところがいっぱいある気がします。海にも近くて気持ちが清々しくて、近くでも遠くでも、夕暮れに海を見渡せば、紺碧の海に対して、空は珊瑚色のグラデーションを育んで、また桜色の雲霞を華々しく咲き誇らせています。この光景にいつに出会っても、当初、自分がなぜ世界にあんなにも純粋で素朴な期待と熱情を抱いていたのかを、じんわりと思い起こさせてくれます。