私が台湾留学をしようと決意したきっかけ、理由はいくつかあります。
きっかけは、大学で初めて英語以外の言語、中国語を履修し、ネイティブの先生から本場の発音やアジア圏の文化・歴史を学ぶ過程で、次第に台湾に関心を抱くようになったことです。そこから台湾に留学をしたいという気持ちが徐々に出始めました。授業で実践した台湾学生との交流では現地の様子、食文化や街並みをお互いに交換し合い、さらに興味をそそられました。
理由としては、高校時代からずっと日本から離れ、海外へ行き、国際の友達を作りたいと考えていたからです。国際の友達ができることで新しい発見や情報を見つけ、自らの視野を広げることに繋がると思います。
そして何よりも自分の自信をつけるためです。留学の経験は誰もが簡単にできることではありません。今回、光栄なことに留学の機会を掴み取ることができました。このチャンスを活かして、台湾へ実際に留学し、日本では出来ない体験を重ね、そこで得た知識、価値観を自分のものにしていきたいと思います。
台湾に来て6ヶ月があっという間に過ぎました。
この半年の間にたくさんの出会いをし、新しい仲間を増やすことが出来ました。
その中でも印象深かった出来事を2つ紹介したいと思います。ひとつは、6月下旬に行われた龍舟比賽です。これは約20名が1チームになり協力してボートのスピードを競うものです。様々な言語が飛び交う私たちのチームは自己主張が強い人が多く、団結力があまりありませんでした。ですが練習を重ねる度に協調性が生まれ、大会では入賞まで出来ました。多国の学生と一緒に何かを成し遂げるという達成感はたまらなかったです。
もうひとつは台湾1周を1人旅したことです。まだ中国語は流暢ではないけれど、1人でもできるという自信がほしくて旅に出ました。分からないことはいっぱいありましたが、現地の人がやさしく声をかけてくださったり、自ら尋ねに行き教えてもらったりしながら無事に終えることが出来ました。「なんとかなる」という言葉がぴったりな旅でした。
これらの体験を経てやはり言語というのは人と人を繋げる大事なツールなのだと実感しました。
残りの留学生活も充実したものとなるよう目標を明確にして過ごしたいと思います。
留学を終えて振り返ってみると、すごく濃い1年間だったと思いました。初めての留学という体験をし、たくさんの壁にぶつかって来ました。初めに立ちはだかった壁は言語の壁です。初級レベルの中国語しか話せなかった当初の私にとっては、その壁の頂上が雲の上のように感じていました。しかし、日々の学習を重ねるごとに、攻略法をあみ出して、ついにてっぺんが見え始めるまでになりました。留学生活の後半に差しかかると、自分は言語のロッククライマーだと思い込み、目の前に現れるどんな壁にもまずは挑戦してみることにしました。すると、麓から見る壁は高く感じても、いざ登ってみると意外とあっという間に登りきっている場合もありました。何事にも挑戦する意欲は誰でも出来ることではないと思うので、私の将来の抱負はあらゆる壁に出くわした時に、登りきれるプロロッククライマーになることです。そのために今は体力作りをしなければならないので、毎日の努力を怠らないように頑張りたいです。