HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2022年度『派遣』

  • 氏名:田中 恵梨子 [ 日本 ]

  • 受入期間:2022年09月01日 ~ 2023年06月21日
  • 受入大学:祥明大学校
  • 在籍大学:神戸学院大学


留学のきっかけ、目的

私が長期留学をしたいと思ったきっかけには、ニュージーランドへの短期留学が関わっています。中学の頃から洋楽を聞いていたこともあり、海外に興味があった私は高校2年生で短期留学をしました。その経験に基づき、短期間では見えない世界を知りたくなり、次は大学在学中に長期留学に挑戦して、もっと沢山の国を知りたいと思うようになりました。
大学入学後には私は韓国のアイドルが好きだったことから韓国語の勉強を独学で始め、1年生の前期で韓国語と同時に気になっていた中国語の授業を履修し、いずれはどちらかの国に留学することを視野に入れ始めていました。そしてその中国語の授業にて韓国に留学する予定の先輩に出会いました。そこから留学について相談に乗ってもらったり、体験談を聞いていくうちに夢のようだと思っていた留学も、どんどん身近なものになり、留学をするための準備として何かできることはないかと考えるようになったのです。その時に、現地の大学生と関われる機会を作るために、神戸学院大学と韓国や中国、台湾などの協定校との国際交流会に参加し始めたのです。その後、参加できる全ての交流会に参加し、それぞれの国の文化を学んでいた1年生の夏についに留学をする国を選択しなければいけない時期がやってきました。
そして迷った末に韓国への留学をする決め手、目的として、私は幼稚園の時から自分でコーディネートを組むほど服が大好きで、大学入学後もアパレルでアルバイトをしており、将来的には服に携わるお仕事がしたいと思っています。その中でも日本で韓国ファッションという一つのジャンルである韓国の服はデザイン性に優れている、かつ低価格で販売していることにずっと疑問を抱いており、どのようにすれば低コストに抑えることができるのかなどの、日本にいるだけでは吸収できないことを現地で学びたいと考えるようになったことが決め手です。なので、この貴重な留学の機会で沢山の友達を作ったり語学力を上げることや現地でしか経験できないような体験をするだけでなく、沢山の服を手に取ってみてデザイン、素材などを吸収できるような1年にします。

留学中の体験

一年間の留学生活も残り3ヶ月を切りました。この約7ヶ月で生活面も学習面でも沢山の経験がありました。まず生活面では、電車やバスの公共交通機関に慣れることから始まり、最初は逆方向に乗ってしまうことや、乗り過ごしてしまうこともありましたが、2週間ほどすれば慣れました。そして、食料調達も初めは家の近くのマートに足を運んでいたのですが、韓国へ来て2ヶ月後辺りの外国人登録証の発行以降はネットショッピングが使えるようになり、重いものも買い易くなり、言語面以外での生活の難しさは感じなくなりました。
そして学習面については、大学では日韓の様々な文化の比較を中心に履修をしました。交換留学の為、韓国人の学生と同じ授業を受けるということを理解した上であっても、やはり最初は授業について行くことに必死でディスカッションなどの際は何も答えられないことがありました。ですが、毎授業の予習復習をしていくと学期末には大体の内容を理解できるようになり、授業に参加することで韓国語のリスニング能力の成長に大きく繋がりました。
また、私にとってスピーキング能力の成長に一番大きく繋がったのはやはり現地でできた友達と積極的に遊んだ事だと感じました。大学のバディプログラムという留学生一人につき、現地の学生一人が留学生のサポートをしてくれ、一緒に観光地を巡ったりするというプログラムがあったことにより、友達が作りやすい環境でした。他にも同じ授業を履修していた韓国人が私と同じくKPOPアイドルが好きだった事で、休みの日に一緒にカフェに行ってオタ活をしたことにより仲が深まったことで、韓国語を使う機会が沢山ありました。このような経験をしたことにより、座学である程度の理解も必要ですが、友達と遊ぶことも勉強の一つだととても感じました。
留学生活は残りわずかですが、語学力は学ばなければいけないことがまだまだたくさんあるので、一日一日無駄にせずに全力で取り組みます。

留学の成果、将来の目標

10ヶ月間の韓国留学が終了し、帰国まで1ヶ月を切りました。
今回の留学を通して、5つほど得たものがありました。
1つ目は語学力です。韓国で生活を始めたばかりの時は、相手に言いたいことが伝わるのかが怖く、人と話すことを避けていました。しかし、韓国は日本と同様、「高文脈文化」の国であり、多少単語は違えど話してみると理解をしてもらい、間違えても直してもらえることを知り、人と話すことが楽しいと思えるようになりました。
2つ目は、韓国文化を理解したことです。先ほど挙げたように、伝えたい単語を言うことで理解はしてもらえますが、言語化せずに表情や遠回しな表現で理解してもらうことは日本に比べ、難しいように感じました。その為、思った事を言語化することが得意になりました。
3つ目は、交友関係を広げることができたことです。韓国人の友達も留学をしていなければ出会わなかったことはもちろんですし、中国やベトナムなど多国籍の留学生が在籍する学部であることから様々な国々の友達ができました。それだけでなく、日本の友達でも、住んでいる地方が違うこともあり、この時期にこの学校に留学をしていなかったら知り合わなかったと考えると、感慨深いものがあります。
そして4つ目として、計画性かつ行動力会得することができたと感じます。韓国は基本的に1週間以上前の計画はあまり組まず、レストランやネイルショップも、1週間前からしか予約ができない店が多いです。急な遊びの誘いが、前日や当日に入ることがよくありました。友達の誘いは、語学の勉強のためにもできる限り参加するようにしていたので、フットワークが日本の時よりも軽くなりました。これはこれからも大事にしたいものです。計画性かつ行動力が必要とされる留学を乗り越えた今、私は大学入学当初から考えていた中国への短期留学を視野に入れています。今まではあくまで夢でしかなかったものを、順番に目標へそして現実へシフトしていくことができているのは、今回の留学で得た計画性、行動力からだと考えています。
最後に、今回の留学を通して得た1番大きなものは、将来したい仕事の方向性を決めることができたことです。韓国へ留学を決めたきっかけは、ファッションでした。しかし、日韓の文化を学んでいくうちに韓国に比べ日本はまだまだデジタル化が進んでいない事、そして韓国のファッションやコスメ、食品などの広告のデザイン性などに注目しました。このことから、将来はシステムエンジニアやwebデザイナーといった方向へ進もうと考えています。今まで曖昧であった将来の目標を見つけることができました。
10ヶ月という長いようで短い留学を終えてみると、初めは文化や言語のギャップに苦しみ、沢山泣き、何度も帰りたいと思いました。しかし今では食べ物、歩く道が全て最後だと思うと寂しさがあります。それほど大切な思い出でいっぱいであるこの留学を糧に目標を達成できるようにこれからの大学生活も精進します。