私が交換留学を志したきっかけは、高校二年生の時に参加したオーストラリアでの留学経験です。前回の短期留学では、留学期間の後半を一人でホームステイして、何とかしてホストファミリーと会話をしなくてはならない経験をしました。間違いを恐れず、ホストシスターやその友達に積極的に英語で話しかけることで、映画館や公園でピクニックなどをして素晴らしい思い出を作ることが出来ました。前回は二週間と短期だったので、より長期の留学に挑戦して、自分自身を成長させたいと考えていました。
留学の目的は、主に二つあります。一つ目は、英語力の向上です。英語力の向上に留まらず、専門科目の学びを通して、ビジネスシーンでも使える英語を身につけたいと考えています。また、常に英語に触れる環境に身を置くことで、リスニング能力やスピーキング能力などを伸ばし、円滑に外国人とコミュニケーションが取れるようになりたいと思います。
二つ目は、異文化交流です。その土地ならではの異文化に触れて、視野を広げ、多様な視点から物事を判断できるようになりたいと考えています。そして、友達作りに励み、座学以外の時間は交流やフィールドトリップなどをして、思い出を作りたいと考えています。これら二つの目的を意識して、現地での貴重な経験を無駄にしないよう、様々なことに挑戦したいです。
留学先での学修内容としては、日本でも履修している心理学の講義を受けて、心理学を異なる視点で学び、新たな発見をしたいと考えています。また、留学先で日本に関するクラブやコミュニティがあれば、積極的に参加し、中学二年生から高校三年生まで所属していた茶道部で得た経験を活かしたいです。
■勉強面(語 学)
完璧な英語を喋ろうと努力するのではなく、自分が伝えたいことが伝わるように努力するという方法に取り組んでいます。文法や冠詞もある程度大切だと思いますが、文法が崩れていても、自分が言いたいことを何度もチャレンジして友達やルームメイトに言えば、正確な英語に直して返してくれます。この方法は、教科書やネットで習うより頭に残りやすいし、ネイティブの人が使う少しフランクな英語が使えるようになると、感じています。また、発音が分からない時があれば、ルームメイトに聞いて、発音を習うようにしています。
■勉強面(専門科目)
アメリカに留学する前に立てた目標として、英語で専門用語を学ぶという目標がありました。前期では心理学の講義を4つ受講したのですが、とても興味深く、全ての講義に対して、受講して良かったなと思えました。私の受けた講義のテストは全て選択式のテストだったので、専門用語を丸暗記しなくても良かったのですが、予習復習を繰り返しで、自然に覚える事ができました。専門用語以外にも、教科書によく出てくる単語や表現など多くの学びがありました。
■振り返り・今後の目標・予定など(定期試験対策、冬休み、後期授業など)
前期は心理学の講義のみ受講したので、後期は心理学以外にも興味のある分野を学ぼうと思い、心理学の講義2つに加えて、“広告の多様性”、“社会と環境問題”、“現代のレクリエーション・スポーツ・観光業”の講義を履修予定です。先日、第一回目の講義でシラバスの説明を受けたのですが、私が前期で受けた心理学の講義には無かったプロジェクトやディスカッションが講義に含まれている事が分かりましたので、とても楽しみです。グループのメンバーに負担をかけないように、予習や下調べにしっかりと取り組んで、グループに貢献したいと思います。また、イリノイ大学では、12月中旬から1月中旬までと、比較的長い冬休みがあり、ニューヨークに友達と旅行に行きました。いつかタイムズスクエアで新年を迎えたいという夢が、今回の旅行で実現させることができました。ニューヨークでは、美術館・ブルックリン橋・ロックフェラーセンターのクリスマスツリー、アメリカで初めての地下鉄乗車など、様々な新しい経験ができて、非常に有意義な冬休みを過ごせました。
今後の目標は、友達の輪を広げることと成績を上げることです。私は前期の授業で友達を作ること出来なかったことを非常に後悔しています。自分から話しかける事を躊躇ってしまい、教室で話しかける事が出来ませんでした。そのため、後期ではこの後悔をしないように、自分から話しかけ、分からない事があればすぐ聞き、先生との会話も大切にしていきたいと考えています。成績に関しては、前期は、単位を落とさないことで精一杯で、成績は十分に満足できませんでした。後期は、前期の反省を活かし、事前に計画を立てて、目標を高く設定し、十分に満足できる成績を取りたいと考えています。
■勉強面(予習・復習などの自習)
私は復習にしっかりと取り組むようにしました。授業中は教授の言葉を聞き逃さないように、メモを取ることに集中していました。英語の教科書を読むだけでは理解出来ないことを教授が例を用いて授業を進めるので、復習する際にその時の教授の話を思い出せるようにしていました。教授によっては教科書から重点的に出題したり、授業で使ったスライドから重点的に出題したりするので、それぞれの講義に合わせて試験対策を行っていました。英語の専門用語を事前に日本語で調べ、定義をきちんと確認し、日英の両言語で理解できるように勉強していました。
■勉強面(専門科目、日本との違い)
今回の留学を通して一番印象に残っている講義は、“広告の多様性”という講義です。広告において、少数派のグループがどのように扱われているかなどを学びました。特に印象に残っているテーマは「ポップ文化におけるアジア系アメリカ人」です。映画を見て、アジア系アメリカ人に対するの偏見や固定概念を学び、表現の幅を学びました。アメリカの講義と日本の講義の違う点は、学生の積極性だと思います。授業中に分からないことがあった場合は、授業後に聞きに行くより、授業中に教授に質問をする学生が多かった印象です。
■言語力
私は英語力を上げるために、会話を形式的に終わらせないように長く続けることを常に意識していました。相手の話を聞くばかりではなく、自分も積極的に聞いてもらえるようにしていました。また、相槌を打つ時は、毎回同じ言葉を使うのではなく、友達が話している英語を真似して使うようにしていました。私は完璧な英語を喋ろうとすると、緊張してしまうため、積極的に英語を喋られませんでした。友達と会話をする中で、文法が少し崩れていても英語は通じるのだと気付き、間違いを恐れずに積極的に会話をしていました。これらを意識していたので、留学前と比べて、英語力は伸びたと実感しています。
■生活面
イリノイ大学が好きな理由の一つとして、生徒の多様性が挙げられます。カフェで勉強をしていると、韓国語、ロシア語、スペイン語など様々な国の言語が聞こえてきます。また、食堂には、韓国料理やスペイン料理などもあり、様々な国の文化を経験できました。私が今回の留学を通して一番苦戦したことは、友達作りです。アメリカに来た当初は、多くの友達を作ろうと思い、自らプレッシャーをかけていました。途中から焦らないように気持ちを切り替え、一人一人の友達といる時間を大切にするようにしたので、親友と呼べる大切な友達ができました。
■今後の目標・予定
今後の目標としては、帰国後も英語力を維持・発展できるように、英語を聞く時間を増やしたいと考えています。大学では、英語で行われるクラスを中心に履修をしたいと考えています。また、空き時間では、英語で映画を見たり、洋楽を聞いたりして、アメリカで身につけた言語感覚を忘れないようにしたいです。希望の業界や就職先はこれから詳しく研究していきますが、英語力を活かせる仕事がしたいと考えています。英語を使う仕事をする上で、現在の日常会話で使える英語力だけでは不十分だと考えています。したがって、外資系企業で使われる専門的な英語を自習したいと考えています。