HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2021年度『受入』

  • 氏名:P.N [ ベトナム ]

  • 受入期間:2022年03月28日 ~ 2022年08月31日
  • 受入大学:神戸松蔭女子学院大学
  • 在籍大学:ベトナム国家大学ホーチミン市人文社会科学大学


留学のきっかけ、目的

私は両親の勧めで中学校に入る時に日本語の勉強を始めました。私が大学3年生になった時、日本語の勉強に対する気持ちはがらりと変わりました。きっかけは3年生になってから、日本語の勉強だけでなく、日本の歴史や社会・文学など専門的な授業が増えてきたことで、日本について色々なことが分かるようになったことでした。日本の文化を知るにつれて、私はだんだん勉強を面白く感じるようになりました。徐々に大学での勉強も積極的になり、日本語や日本文化に触れる方法を考え始めました。その気持ちが日々大きくなり、日本に留学したいと思う気持ちを抑えられなくなった時、日本への留学に応募しました。
私はこの日本への留学で、日常生活に必要な日本語は勿論ですが、アカデミックな日本語能力の向上を目指したいと思っています。そして、買い物や電車の乗り方などのような小さなことを通じて、日本の人々と会話しながら日本の実際の日常生活を体験したいと思います。ベトナムで学んだことと日本での経験を比べることで、私にとって特別な日本を見つけられるように努力したいと思っています。

留学中の体験

 日本に入国してから、あっという間に2ヶ月が過ぎました。この国で毎日、新しい体験を重ねながら、楽しく過ごしています。
 
 私が住んでいる神戸市には、だんじり祭り、相楽園、姫路城、神社やお寺に見られる伝統的な文化から、北野町の欧米風の建築まで、幅広い日本文化があります。文化だけでなく、青い海もあり、緑の森もある魅力的な神戸に私は恋に落ちました。

 日本での留学生活ですが、大学の授業はもちろんのこと、それ以外でも、華道や書道のような日本文化に触れる機会を作っていただいています。また、日本人の友達は熱心に町を案内してくれたり、神戸弁を教えてくれたり、毎日がすごく楽しいです。また、忙しい一日の後、大家さんからいただいたケーキや、通学路の坂を登るたびに近所の子供の「姉ちゃん、頑張って!」という歓声など、日常の小さなことを通じて毎日、周りの人の温もりが感じられています。

 新型コロナウィルスの影響で、日本で暮らす期間は予定の1年間から6ヶ月に短縮されてしまいました。そのため、予定していたアルバイトができなくなってしまいました。けれども、HUMAP奨学金のおかげでお金の心配がなくなり、より自由に日本を体験できる機会を与えてもらいました。心から感謝いたします。これから、神戸市にもっと新たな価値を見い出したり、留学時間を賢く使いながら、日本について勉強したいと思います。

留学の成果、将来の目標

 8月が近づくにつれ、私の日本留学期間もそろそろ終了します。コロナの影響で、約6か月しか日本での実生活を体験できていません。しかし、コロナ禍であったため、先生方の全面的なサポートで行われるオンライン授業も対面授業も、両方を体験することができました。そして、日本で過ごす僅かな時間をさらに大切にしたいと思うようになりました。神戸松蔭での授業や友人等との会話や旅行を通して、毎日新しいことを学び、発見することができました。また、留学前に、「ベトナムで学んだことと日本での経験を比較することで、私にとっての特別な日本を見つけたい」と考えていましたが、私は本当に特別な日本を見つけることができました。
 さらにHUMAPのおかげで、金銭面に関しては不安なく日本で生活を送ることができました。留学を通じて得た貴重な経験のおかげで、自分の将来の方向性について、もっと前向きな考え方を持てるようになりました。将来、より良く、より成長した私になって、日本、特に神戸に戻りたいと思います。