HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2017年度『派遣』

  • 氏名:宇都宮 瑞希 [ 日本 ]

  • 受入期間:2017年02月15日 ~ 2017年11月25日
  • 受入大学:マードック大学
  • 在籍大学:関西学院大学


留学のきっかけ、目的

私は、高校生の時から、漠然と「大学生になったら留学したい」と思っていました。その頃から日本以外の国で、何か大きなことに挑戦したいという思いが強かったのだと思います。そして大学に入学し、政治、ビジネスを勉強していくなかで、他国から見た日本とはどのようなものなのだろう、別の視点から政治やビジネスについて学んでみたいという思いが強くなっていきました。そして大学の交換留学プログラムを利用し、世界中から人々が集まっている人種の坩堝であるオーストラリアへの留学を決めました。

目的は主に二つあります。1つ目は様々な国籍、文化的バックグラウンドを持つ他の学生達と一緒に暮らし、意見を交換することで多角的に物事を考える力を身につけることです。なぜなら、現在の社会、特に政治、ビジネスにおいて、物事はますます複雑化しており、物事のあらゆる側面を見る必要性を感じているからです。現在、私が派遣されている大学では、講義の後にチュートリアルというディスカッションをする授業があり、様々なトピックについて議論することができます。また宿舎は寮で、他国からの留学生とともに暮らしているため、文化の違い、価値観の違いを身近に感じることができます。2つ目は、自分の専門分野に関する知識を深めるためです。私は現在3年生であり、専門分野についての知識を深める時期であると考えています。海外の大学で専門分野を深く学ぶことは、言語的な壁もあり、困難であると思いますが、より情報量の多い英語を通して、国際的な環境で学ぶことに挑戦してみたいと思っています。

留学中の体験

オーストラリアでは、毎日忙しくも、充実した日々を過ごしています。
マードック大学では、日本でも専攻している政治学やビジネスだけでなく、興味のあるメディアやオーストラリア先住民の歴史など幅広く勉強しています。オーストラリアの授業カリキュラムはとてもユニークで、講義とチュートリアルというディスカッション形式のクラスがセットになっていることがほとんどです。そのため、授業の予習復習が必要不可欠です。チュートリアルでは、話題についていくことで精一杯なことがほとんどですが、異なる国籍や文化的バックグラウンドを持つ学生と意見交換ができ、とても楽しいです。また、特別講義なども定期的に開かれ、興味のあるトピックについてさまざまな視点から学ぶことができています。さらに、留学生のサポートシステムも整っており、授業がある日はほぼ毎日、予約なしでサポートを受けることも可能です。授業内容は難しいものもありますが、このようなサポートシステムを利用したり、先生や友人にサポートをしたりしてもらいながら勉強に励んでいます。
学外では、ボランティアに参加しています。ボランティアは主に2つ行なっていて、1つは、現地学校での日本語クラスのアシスタント、そして、AIME(Australian Indigenous Mentoring)という団体での教育支援活動です。どちらも、私にとって新しい経験でとても楽しいです。
宿舎が寮ということもあり、家事に勉強、また課外活動など忙しい時も多いですが、毎日楽しく、充実した生活を過ごしています。

留学の成果、将来の目標

約10ヶ月間、2セメスター間の留学の間に様々なことを経験することができました。私は、専攻科目の政治、ビジネスのみでなく、以前より興味のあったメディアや先住民文化など、多義にわたって学ぶことができ、オーストラリアでしか学ぶことができないことにも挑戦することができました。授業では、第二言語で物事を学ぶ難しさ、分かっていてもなかなか発言できない歯がゆさ、また、それを乗り越えて理解、発言できた時の達成感を実感することができました。予習復習、課題の量は日本に比べて多く、慣れるまでに時間がかかりました。しかし、一生懸命取り組んだ課題の頑張りが評価されたときは、本当に嬉しかったです。
学外では定期的に現地中高での日本語アシスタントのボランティアとAIMEというオーストラリア先住民の方々を中心とした学習支援活動に参加していました。日本語ボランティアでは、日本について新たな発見があったり、何かを他者に教えることの楽しさ、難しさを知りました。AIMEの活動には、日本人がおらず、アジア人も私のみであったため、ワクワクも不安も大きかったです。しかし、活動を通して、学ぶことの楽しさを教えることができただけでなく、私自身、学ぶことの楽しさを再実感することができました。