HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2019年度『派遣』

  • 氏名:宮前 歩実 [ 日本 ]

  • 受入期間:2019年08月23日 ~ 2020年05月11日
  • 受入大学:セントマーチンズ大学
  • 在籍大学:芦屋大学


留学のきっかけ、目的

 私は8月中旬から約一年間、アメリカに長期留学します。私が留学をしようと決めたきっかけは二つあります。
 一つ目は、海外へ留学することが幼い頃からの憧れだったからです。私は三歳から英語を習い始め、物心ついた時には既に英語が好きになっていました。そのおかげか、今まであまり英語に抵抗がなくやってこれましたが、むしろ英語をもっと勉強したいという思いが強くなりました。また、私の従兄弟が留学をしていたり、交換留学生の受け入れをしていたので、留学生と関わる機会が多く、積極的に受け入れる従兄弟の姿を見ていたということもあります。
 二つ目は、私には将来グランドスタッフになりたいという夢があるからです。そのためには高い英語力が必要になります。今現在、英語が世界の共通語となっている中、ますます英語力は欠かせません。その上、英語は話せて当たり前です。しかし私はいくら勉強してもネイティブのように英語が話せません。だから、「話す」という厳しい状況に自分自身を置き、英語力の向上に努めたいです。
 国や国境、文化、人種、言語の違いを超えて、様々な人と関わり、互いを尊重し合いたいです。私は留学したら、現地では寮生活となり、ルームメイトと生活をしていくので上手く意思疎通したいと思います。私自身、このような経験は初めてで、決して楽しいことばかりではなく、それ以上に苦労することがあると思いますが、何事も経験だと思うので、自分自身に挑戦したいと思います。背中を押してくれた両親にはもちろん、留学できる環境に自分がいるということに感謝して、大きな期待を背負い、期待以上に必ず成長した姿で帰ってこれる様、精一杯頑張りたいと思います。

留学中の体験

月日が経つのは早く、アメリカに来て早5か月が経ちました。10か月間ある留学生活も、もう折り返し地点だと思うと、達成感と共に、留学生活が終わることへの焦りを感じます。留学前に思い抱いていたような留学生活はちゃんと送れているのだろうか。英語力は伸びているのだろうか。考えれば考えるほど、不安が頭をよぎります。しかし、そんなことを考えている暇はないくらい時間が過ぎるのは早く、毎日充実した生活を送っています。実際に、アメリカでの生活は日本の生活とは全く異なり、全てが新しい経験で満ち溢れています。これは留学をしなければ私にとって未知の世界のものであり、想像すらついていなかったことだと思います。私が想像していた以上に、英語を学ぶことがこんなにも難しいこと、また、身の回りのことは全て自分で自己管理をしないといけない、そのために必要な自立心。英語力はもちろん、留学に来て今までの自分を客観的に見ることで、今までの自分の甘さを痛感することができました。そして、生活面では授業が週5日、授業は全部で6つ受講しています。課題は基本毎日、授業ごとに課題が出されます。授業以外には先生とのアポイントメントを取ったりして、積極的に人と話す機会を増やすようにしています。また、冬休みのホームステイを通してリスニング力が向上したようにも感じます。ホームステイをして、アメリカ人の生活スタイルを知ると共に、校外を見る視点が変わりました。それ以外には、イベントやボランティアにも参加するように心がけています。そして、大学は環境や先生、沢山の友達に恵まれています。英語を流暢に話すことのできない私にも、みんな親切に接してくれます。この大学の人は、明るくフレンドリーで優しい人ばかりです。そんな人たちと話すのが、私の毎日の楽しみのひとつでもあります。これからも彼ららと良好な関係を築いていきたいと思います。最後に、寒さも本格的になってきましたが体調には気を付けて、今まで学んだことをこれからの生活で生かし、残りの留学生活を有意義なものにできるように日々努めたいです。そして、この留学生活で学んだことを今後の人生に活せるようにしっかり身に付けておきたいと思います。

留学の成果、将来の目標

私はこの留学を通して沢山のことを学びました。私の留学前の一番の目標は、英語の四技能であるリスニング、リーディング、スピーキング、ライティング力を身に付けることでした。ですが、実際に留学して生活していく中で語学以外のことを沢山学び、自分の考えや価値観が180°変わりました。今では素晴らしい経験をすると共に、私自身を変えてくれた留学生活やそれに関わってくれた人たちを全て含め、本当に感謝しています。学んだことは大きく分けて三つあります。
まず一つ目は、英語力です。留学している時は、同じ留学生と自分の英語力を比べてしまい悩むこともありましたが、生活していくにつれて自分の英語力が伸びていることを実感しました。それだけでなく、私が一番成長したと感じたのは冬休みにいったホームステイです。やはり自分自身をいつもとは違う環境に置くことで、新しい学びがあり発見があることを改めて知ることができました。そして何よりも私が学んだことは、共通言語が英語ではなく笑顔だということです。決して英語を上手く話せなくても、笑顔でいれば自然と周りに人が集まり、その笑顔で人と意思疎通することができます。だから人と話すことを恐れず、積極的に人とコミュニケーションをとることをこれからも続けていきたいです。
そして二つ目は、考え方や価値観の違いです。これは十人十色で当然ですが、文化や生まれ育った環境によって、価値観や考え方は異なると思います。私は、日本から離れてみてようやく日本人の当たり前のレベルの高さに気が付きました。今まで何気なくしてきたことも海外ではそもそもの概念がなかったりするので驚きました。そして私が友達や先生などと話していて一番後悔したことは、自信の国に対する知識の無さです。彼らは自分の国についてとても楽しそうに話すのですが、私は彼らに伝えるための十分な知識がありませんでした。だからもっと自分の国を誇りに思って、興味を持ち知識をつけていきたいなと思いました。
最後に三つ目は、自立心の大切さです。私はホームステイも経験しましたが、基本的に寮生活でした。寮生活の利点は、ルームメイトがネイティブであること、好きな時に友達と会って話すことができたり、勉強の教え合いができることなど沢山あります。また、身の回りのことは全て自己管理をしないといけないので、1人ひとりに自立がもとめられます。私は、この寮生活のお陰で自立することの大切さと共に、今までの自分の甘さを痛感しました。
そして、今は結果的に早期帰国という形になってしまいましたが、日本に帰国してからもオンライン授業を続けています。今までとは違い中々スムーズにいかず、苦労することもありますが、楽しくやっています。残りの一カ月間も気を抜かずに頑張りたいと思います。私にとって、今回の留学はかけがえのない思い出になりました。セント・マーティンズ大学に留学に来ていなかったら、私の大切な友達や先生、私の留学生活に関わってくれた人には出会えていません。この留学があったからこそ、今の私がいます。この留学を通して学んだことは、私自身の将来に生かされると思います。それと同時にこれからも海外の魅力には圧倒され続けられると思います。未知の世界が存在していると思うと、これからの人生が楽しみで仕方ありません。この留学を通して出会った人や、それに関わってくれた人に感謝し、この留学生活で学んだことをこれからの人生を鮎生んでいく上で、生かしていきたいと思います。
将来の目標は未定ではありますが、将来的には英語を使った仕事をしたいと考えています。留学生活が終わったのでしっかり今までの自分を見つめ直し、これからの人生で何をしていきたいのかはっきり定めていきたいと思います。最後に、セント・マーティンズ大学に留学できて本当に良かったです。