HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2019年度『受入』

  • 氏名:K.D Associate professor [ インド ]

  • 受入期間:2019年06月16日 ~ 2019年07月16日
  • 受入大学:甲南大学
  • 在籍大学:科学技術・管理科学研究所


留学のきっかけ、目的

11年ほど前に、甲南大学先端生命工学研究所で博士研究員として滞在していました。その際のスーパーバイザーを、私がインドで主催した国際会議に招待し、再開した際に、共同研究を進めようと考えたことがきっかけです。

留学中の体験

1.研究
私が滞在した甲南大学フロンティアサイエンス学部は、最先端の研究機器がそろっています。私の大学では難しい測定などを色々と進めることができました。私の研究は、グラフェンと呼ばれる炭素からできている物質を用いたセンサーの開発です。今回の滞在期間では、グラフェンとDNAの結合に関して、その仕組みを研究しました。インドに帰国後も共同研究として、進めていく予定です。
2.研究講演
フロンティアサイエンス学部の学生さんを対象にして、研究講演会を行いました。理系の学部で、ある程度の専門知識もある学生さんですが、研究の背景などを丁寧に説明しました。また、インドでの研究やこの助成についても紹介しました。講演の後には、多くの質問もあり、大変有意義な時間となりました。
3.文化交流
甲南大学の国際交流センターで、甲南大学全学部の学生さんや、留学生の方を対象にした講演会を行いました。甲南大学の日本人学生の方に加え、各国から甲南大学に訪れている留学生の方にも多く参加してもらいました。また、甲南大学の教職員の方も多く参加してもらいました。講演では、インドの日本の文化のルーツや仏教などについて紹介し、HUMAPについても紹介しました。講演の後には、インドにおける宗教、女性研究者としての大変さ、日本に来たきっかけなど多くのことを質問してもらいました。

留学の成果、将来の目標

滞在期間は1か月と短かったですが、スーパーバイザーとの共同研究も順調に進み、いくつかの興味深い結果が得られました。また、新しい、研究用測定機器類についても使用方法を学び実際に使用することができました。帰国後も共同研究を進め、HUMAPへの謝辞を入れた論文を作成することが目的の一つとなっています。今回の受け入れ先には、これまでに多くのインド人研究者が滞在しています。今後も、研究を通して日本とインドの交流を深めていきたいと考えています。