HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2019年度『派遣』

  • 氏名:森 彩有佳 [ 日本 ]

  • 受入期間:2019年08月02日 ~ 2020年05月13日
  • 受入大学:フィリピン大学ディリマン校
  • 在籍大学:関西国際大学


留学のきっかけ、目的

私は今回、自分を成長させるためにこの留学を希望しました。
今私は、将来どうなりたいのか、なにをしたいのか、必死に考えているので沢山の経験をすることによって、自分の中の選択肢を増やしたいと考えています。留学をすることで、異文化という日本とは全く違う環境に触れ、今までの自分なら考えられなかったような考えが生まれ、自分の人生がより豊かなものになると確信しています。

中学生の時に一番苦手だった英語を一番好きに変えてくれた先生に出会い、学生のうちに留学をして、外国人の友人を沢山作りたいと思っていました。留学先では、色んな国から集まった学生が沢山いるので、自分から積極的にコミュニケーションをとり、沢山の友人を作ろうと思います。一人一人との出逢いを大切にし、色々な考え方や情報に触れ、自分の興味と視野を広げていきたいです。

10か月しかない留学先では、ひとつでも多くのことにチャレンジし、一日一日を充実させたいです。常に全力を尽くし、つらい時もその過程を楽しみながら学んでいこうと思います。また、初めて親元を離れて一人で暮らすことになるので、その生活を通して、大学卒業後、社会に出ても困らない自立性をしっかり身につけて、これからの時代を力強く生きていきたいです。

留学中の体験

フィリピンでの留学生活も残り3か月になりました。今日までの7か月間は日本では決して経験の出来ない生活ばかりでした。初めて海外で暮らし、始めの3か月くらいはここでの生活に上手く馴染めず頭を抱える日々でした。授業では、日本にいた時とは比べ物にならない程の課題の量に驚きを隠せませんでした。ですが、現地の親切な友人や周りの留学生たちのおかげで毎日を楽しんで過ごすことが出来ました。クラスメイトは進んで課題を手伝ってくれました。また私があまり理解できなかった授業内容があると私が納得できるまで、嫌な顔一つせず時間をかけて丁寧に教えてくれました。このような日々を過ごすなかで、だんだんと生活にも慣れて、時間が経つのがあっという間に感じるようになっていきました。
ある授業で日本について学ぶ授業があり、そこで初めて知る日本の歴史や伝統が沢山あり、自分の無知さを痛感しました。その一方で、自分の国についてもっと知りたいという思いもより強くなりました。この大学では日本以外にも沢山の国籍の留学生たちもいて、授業だけでなく普段の会話でも日本以外のことを知ることが出来て、その友達の国についてもより興味を持つようになり、私の世界が広がりつつあることを実感しています。残り3か月もまだまだ吸収できることは沢山あるので、毎日を大切に過ごしていきます。

留学の成果、将来の目標

この留学で得たことは大きく分けて、2つあります。
一つ目は「学ぶことは人生をより豊かにするということ」です。わたしは今まで勉強というのは成績や進学のためにするのだと考えていました。友達との日常会話に政治や歴史のことなどほとんど出てきませんでした。ですが留学先のフィリピン大学ディリマン校では友達との会話にも政治など歴史のことは沢山出てきて、私は自国の日本のことすら話せず、恥ずかしい思いをしました。話を聞いて新しいことを聞くだけでも楽しいのに、もし自分が意見をもっと言えたなら話もより盛り上がり楽しくなるに違いないと思いました。新しい知識を手に入れ、それを生活にも活用していけたら、人生もより豊かになるのだとこの身で実感しました。これからもずっと学び続けていきたいと思います。
2つ目は「世界は自分が思っていたより身近」ということです。約20年間日本にずっと住んでいて、英語を勉強していると言っても、実際海外に行ったこともない私は海外をどこかとても遠くの世界、のように考えていました。そう思っている人も日本には少なくないと思います。ですがこの留学のおかげで沢山の国籍の友達が出来て、その子たちと話していると世界がすごく身近に感じるようになりました。
将来はまだ悩んでいるのですが、これだけは確かだということが分かりました。「自分の力で人を笑顔にすること」が私の生涯していきたいこと、ということです。これからもこれを基盤にもっと沢山のことを調べて将来の職業を絞っていきたいと思います。