HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2019年度『受入』

  • 氏名:W. W [ 台湾 ]

  • 受入期間:2019年04月01日 ~ 2020年02月25日
  • 受入大学:神戸女子大学
  • 在籍大学:台湾静宜大学


留学のきっかけ、目的

やはり日本語専攻の学生として、日本のことについて知れば知るほど興味が深まり、日本に留学しようと思うようになりました。そして、台湾とはまったく違う環境でどこまでやっていけるか、自分の可能性を試したいと思いました。

留学中の一年間、日本語をもっと上達させて、滑らかに会話ができるようになることが目標です。

そのために、私はブログで日記を書くつもりです。それは文章を書く練習にもなって、日本での生活の記録にもなります。さらに、私は日本の文化や歴史が大好きなので、日本人の先生に日本の文化を教わりたいです。それと、日本の食文化を体験したり、いろいろな場所を巡ったりするために校外の見学会やクラスメートの交流会などにも参加したいです。

未来の一年間は色々な人に出会えて、価値観が広がり、これからの私の人生を大きく変えるきっかけになると思います。

留学中の体験

日本へ来たばかりの時のことはまるで昨日のようです。高い物価、孤独感、ホームシック、日本語の勉強、アルバイト探しなどいろいろ大変でした。しかし、今から考えると、良いい経験になったと思います。
日本語の授業は思ったよりつまらないでした。授業だけでは日本語は上達できませんでした。日本語をマスターしようと思って、アルバイトを探し始めました。電話は何十本もかけて、面接も何回も受けましたが、ダメでした。あきらめようと思ったとき、見つかって、それから、毎日日本人と話せるようになりました。そして、生活の面も自立することができました。店長と同僚たちはすごくいい人で、毎日楽しく過ごしました。
日本へ来る前に、行きたいところをリストに書きました。旅行も文化を知るための方法だと思うからです。祝日や連休の何週間も前から、観光情報を調べホテルの予約まで全部自分でしました。都市から離れ、自然に触れ合い、この目で見ることやこのこころで感じることができ、みんなで分かち合うことは、本当にすばらしい体験でした。広島県原爆ドーム、滋賀県白髭神社、奈良県大寺、大阪市USJ、淡路島インターンシップ、京都市東映太秦映画村、神奈川県橫濱、東京都東京タワー、浅草等々から――今まで足跡を残すことができました。
日本へ来てすごく感心したことがいくつかあります。日本人は礼儀正しいと言われています。確かにそうです。電車の中では本を読んだり、音楽を聴いたりしいる人が良く見られます。いつも静かでいいです。電車が遅れることはほとんどないです。そして、日本は安全で、夜一人で外出しても心配することはないです。日本はどこでもきれいで、ごみの分類は複雑だけど、環境にはいいと思います。それは台湾人が学ぶべきところです。遊びに行ったとき、道に迷って、すごく困りました。ある日本人に聞いたら、駅まで送ってくれました。すごく感動的なできごとでした。
神戸女子大学にいた一年は四年間の大学生活の中で、一番素晴らしい一年です。

留学の成果、将来の目標

初めは一年の留学は充分長い留学だと思っていましたが、終わってみればあっという間です。
実際に日本に来てから、これまで紙面で学んだ「知識」は全部現実となって、一気に目の前に現れました。以前は生物の剥製を見て学んだような気分でしたが、今やまるでジャングルの中にいるような気分です。至近距離で見た日本の「文化」は、宗教も、芸術も、文学も、全てがまるで身近に生きているように感じました。日本人の生活のさまざまなところに住み着いて、引き継がれているのです。
ですから、文化を学んでいる自分も、以前のように本ばかり読んでいてはいけません。もっと日本人の日常を体験して、感じていくほうが、いいのではないかと思います。
最後に、この一年間、私を支援してくれた、私に優しくしてくれた先生方や学生の皆さん、そして今回の交換留学の機会を提供してくれたお神戶女大と静宜大学の方々に、心より感謝申し上げます。自分の人生の経験の中で大切なものとなりました。もっともっと日本語を勉強したい、世界を知りたいと思いました。機会がありましたら、またどこかでお逢いしたいと思います。ありがとうございました。