大学での専攻は日本語なので、日本語の会話力を上げるために、また日本の文化や伝統的な行事を体験するには実際に日本に来なくてはいけないと思います。それに、日本語に接してきたのは大学に入ってからのことです。ですから、私にとって、日本語は全く新しい言語でした。新しい言語を習うために、やはり実際にその国へ行って、日本語らしい日本語をたくさん聞いて話した方がいいと思っています。
他には、外国で生活することで、暮らしの面からいえば、1人でも衣食住を扱うし、ちゃんと生活していくかもしれない。また、いろいろな光景を拝見できて、視野も広げられると思っています。
教科書の中に茶道や和服やお祭りなどがたくさん出てきましたが、実際に体験しないと実感が弱くて、覚えに残りにくいと思います。また、様々な国の方とコミュニケーションすることで、考え方も活発になれると思っています。そのために、大学2年生の時、交換留学生のプログラムに申し込んで、このチャンスをいただけました。
留学生活は1年間しかないですが、いろいろな伝統的なイベントを参加して、日本の文化により一層知悉するようになりました。では、中の3つを話したいと思います。
まずは茶道です。日本に来たばかりの頃、好古園の茶道体験をしてみました。それは、外国人向けの茶道体験なので、すべての外国人は提供してくださった浴衣を着て、茶道室に集まりました。浴衣を着たり、お茶を飲んだりして、心を落ち着かせました。また、お茶とお菓子を頂く手順やルールも習って、勉強になりました。
次は喧嘩祭りです。年一回の喧嘩祭りを見に行きました。賑やかでした松原八幡神社で屋台を見て、派手で重たい気がしました。男同士はふんどしのような物を腰に巻かれて、屋台をあげたり、スローガンのようなことを叫んだりして、初めてそういうのを拝見したので、おもしろくて、視野も広がりました。
最後は初詣です。最も印象に残っているのは初詣です。除夜にNHK紅白歌合戦を見て、深夜12時に護国神社に参拝しました。そこで、今年初めてのおみくじを引いてみました。街はそんなに賑やかではなかったが、その雰囲気がちゃんと感じられました。実際に参拝して、一度体験したらやはり感じ取ったことは教科書でのただの見ることとは違うと思います。実際にやった経験した方が印象に強く残ります。
この1年間にはいろいろな事を体験して、いい思い出を沢山作りました。友達の面からいえば、友達の輪が広がりました。様々な国の方と話し合って、とてもおもしろかったです。暇がある時、一緒に美味しい食べ物を食べたり、プリクラを撮ったりして、本当に楽しかったです。考え方の面からいえば、いろいろ体験して、以前見ていなかった光景がどんどん見えて、そういうこともあるのかという思いがよくあります。たくさんのことに接したので、視野も広がったことによって、以前のような偏った考えもだんだん少なくなってきます。
日本語能力の面からいえば、日本語への興味が深くなりました。日本語で他の方としゃべれるのが達成感があって、それこそもっと日本語でしゃべりたいです。
一年間は本当に短いです。日本での生活は毎日も新鮮でやる気満々でした。まだ帰りたくないのに帰らなければならないことになってしまいました。帰国しても、緩まずに一生懸命頑張りたいと思います。