HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2019年度『受入』

  • 氏名:J.K [ 韓国 ]

  • 受入期間:2019年04月02日 ~ 2020年02月03日
  • 受入大学:武庫川女子大学
  • 在籍大学:韓南大学校


留学のきっかけ、目的

 私は4月から武庫川女子大学で留学をすることになりました。私はもともと韓国で日本語と日文学を専攻しています。だから自然に日本で勉強をすることに興味がわきました。でも、これだけが留学のきっかけとは言えません。
私は大学を通いながら勉強以外に何か特別な活動をしたことがほとんどありません。いつも勉強ばかりして、大学生になってから何か行動を起こしたことはありませんでした。一方で周りの学生たちは語学研修や留学など未来のためにいろんな活動をしていました。それで、私も卒業する前に外国で素敵な経験をしてみようと思って留学を決めました。
 そして、留学する学校として武庫川女子大学を選んだ理由は先輩たちがみんな積極的にお勧めしたからです。授業の内容や学校行事などについての話は、日本文化に興味がある私にとってとても魅力的に聞こえました。その他に学校の施設や奨学金なども他の学校より良いと思ったのでこの学校を選びました。
 次に、留学の目的です。私が留学に行く目的は三つです。一つ目は、日本語の実力をつけるためです。私は日本語を専攻しているので普通の韓国人より日本語に慣れています。でも、学校で学ぶ知識だけでは限界があると思います。なぜなら、言語とは結局、読んだり書いたりする理解活動ではなく、聞いたり話したりする使用活動からです。恥ずかしいけど私は今まで日本に行ったことがありません。だから、私は今回、日本に行ってそこで暮らしながら日本語を直接に使用したいです。そのため、積極的に日本人と話すつもりです。そうしたら自然に日本語の実力がつけると思っています。これが私が日本に留学に行く一番の目的です。
 二つ目は、日本の文化に興味があるからです。日本は他の国より伝統的なものがよく保存されていったと聞きました。例えば、韓国の場合は祭りがある時、ハンボクを着る人はほとんどないです。でも、日本は祭りがある日に着物や浴衣を着る人が多いです。それに、伝統的な踊りや歌もよく保存されていったと聞きました。私も一年生の時、学校で‘すずめ踊り’という踊りを踊ることがあります。その時も伝統を守る日本の文化が素敵だと思いました。
 それに、私は人が生きるのも文化の一部だと思います。それで、現在日本人の生活は韓国と比べてどうやって違うのかを知りたいです。例えば、日本の場合は地震とかいろんな災難に備えて子供たちに自分が飲む水は自分で持つことを学ぶと聞きました。こんな風に伝統的なものではなく現在の日本の文化についても勉強したいです。
 最後に三つ目は、就職活動をするためです。私は日本語と日文学を専攻しながら日本で働くことにも興味ができました。そして、私は4年生に留学を行くのですから日本で就職活動をしてみたいです。就職に失敗しても日本で就職に挑戦した経験は今後私がどこで就職活動をしても大きな助けになると思います。
 私は4年生に留学を行くので留学生活が私にとっては最後の学校での生活です。だから、留学に行って誰よりも積極的にいろんな経験をするつもりです。それで、最後の学校生活をよく仕上げたいです。そして、その経験をもとにして未来に韓国と日本を結ぶグローバル人材になりたいです。

留学中の体験

 日本に来てからもう3ヶ月が経ちました。私は今回に初めて日本に来たので短い間いろいろな経験をしました。今回はその経験について話します。
 私は西宮市にある武庫川女子大学に通うことになりました。留学生は私を含めて10人です。留学生は全員、武庫川女子大学の貞和寮に泊まっています。留学生以外に武庫女の日本人の学生たちも一緒に暮らしています。だから日本人の友達もたくさん作ることができました。
 寮は今年の4月から新しくリニューアルした寮です。だから写真を見せてあげるとみんな「思った寮とは違う」と言います。部屋は一人部屋ですけとリビングルームや和室などの場所があるからみんなとたくさん話すことができます。私もそこでみんなとお茶会をしながらいろいろな話をしました。
 学校では留学生たちに日本語のパートナーを二人ずつ紹介してくれました。みんなとても親切で私たちにいろいろなことを教えてくれました。特にパートナーたちと旅行に行ったのが一番楽しかったです。私が韓国で住んでいる地域では海が見えませんからパートナーたちと海に行ってとても幸せでした。今度はみんなと嵐山に行きたいと思っています。
 このように楽しい一日を過ごしていましたが、最初はちょっと大変なところもありました。一番大変だったのは食事でした。ほとんどの料理が初めて食べる料理だったので日本の味に適応するまで時間がかかりました。あと、車の方向が逆だということにも慣れるまで時間がかかりました。最初は右から車が回ってくるのを気づかなくて危ないこともありました。そして、韓国にいる家族や友達と会わないのもやはり大変でした。
 しかし、みんなのおかげですぐ慣れるようになりました。私たちのために美味しい店に連れて行ってくれたし、楽しい場所もたくさん教えてくれました。そして、今は和食も美味しく食べられるし、寂しさも感じません。全てが親切な日本人たちのおかげでだと思います。
 その他にも日本のいろいろな文化について学びました。日本の文化は韓国と似ているところが多いですけど、異なったところもありました。特に、汁を箸で食べるのはとても不思議でした。日本人の友達も私が汁を匙で食べるのを見て不思議だと言いました。このような違いを学ぶことが楽しかったです。
そして、私は今4年生なので日本に来る前から日本人の就活にも興味を持っていました。一番不思議だったのは日本人はみんな同時に就活をするということでした。卒業まであと1年ぐらい残っているのにみんな就活をしているのが不思議でした。また、会社に合格した状態なのにみんな一生懸命学校に通うのが印象的でした。だから私も来年には日本での就活に挑戦してみたいと思うきっかけになりました。
 まだ日本に来たばかりだと思いますけどいつの間にか3ヶ月が経ちました。多分、日本での生活がとても楽しいからだと思います。2学期にはもっと日本の文化を体験したいと思っています。残りの7ヶ月もみんなと楽しく過ごしたいです。

留学の成果、将来の目標

 初めてこのエッセイを書いた時には10ヶ月がすごく長い期間だと思っていた。しかし、いつの間にか時間が経って最後のエッセイを書いている。今では10ヶ月が短い期間だと思っている。私はこの10ヶ月間本当に幸せなことばかりだったと思う。今まで日本に来ていろいろな人と出会ったり、旅行に行ったりしながらいろいろな経験をしたと思う。今回は留学を通じて変わったところとこれからの目標について話したいと思う。
 まず、一番伸びたところは言語能力だと思う。リスニングの場合、最初は電車の案内放送を聞いても何が何かよく分からないことばかりであった。しかし、今は日本人の友達も分かりにくいという発音の放送でも集中したら分かるようになった。スピーキングの場合は、私はよく分からないが、周りから発音やイントネーションなどが自然になったと言われた。
 そして、リーディングが一番成長したところだと思う。私は韓国の大学でも日本語を専攻していていつも多くの漢字と単語を勉強した。しかし、勉強のために覚えた漢字と単語は試験が終わるとすぐに忘れることが多かった。それに対して、日本で暮らしながら自然に身についた漢字と単語はあまり忘れることがなかった。ライティングの場合もリーディング能力とともに成長したと思っている。従って、日本語の全般的な能力が成長したと思う。
 次に、人としても成長したと思う。私は留学に来るまでは海外に行ったこともなかったし、家族と離れて一人で暮らすのも初めてだった。そのため、心配も多かったし、適応するのも大変だった。しかし、今では良かったと思っている。なぜなら、留学を通じて自立心を育てることができたからである。これからは日本だけではなく他の国も一人で行けると思う。
 そして、初めて会う人にも優しく話しかける親切な人にもなったと思う。日本人は基本的に職場では誰にも親切だと思う。こういう日本人の優しさに慣れていた私は冬休みに韓国に帰省した時、違和感を感じた。それは職場で客にとても事務的な態度をとる一部の人たちのせいだった。最初にそれを感じた時はとても寂しいように感じた。しかし、すぐに慣れてきて私が変わったことに気づいた。私はこれがいい変化だと思う。これから私がどんなところで働くのかは誰も知らないことであるが、今後どこで働いても親切にしてあげたいと思っている。
 最後に、これからの目標について話したいと思う。私はもともと言語を学ぶのが好きだった。それが留学を通じて言語だけではなく、文化や人について学ぶのを好きだということが分かった。従って、将来にはこの経験を生かして日本語を使える会社に就職したいと思っている。そして、最終的には日本の会社に就職して働きたいと思っている。
 長いというと長いし、短いというと短い10ヶ月であるが、私はとても短い10ヶ月だった思う。こういうぐらい楽しい10ヶ月間だったと思っている。正直に言うとホームシックで韓国に帰りたくなった日もあった。しかし、今は帰りたくない気持ちばかりである。後輩たちにも武庫川女子大学のことをお勧めしたいし、こういう機会を得たことに感謝している。この経験は一生忘れないと思う。