春の桜、夏の祭り、秋の紅葉、冬の北海道、一年四季の美しい景色はよく教科書の中に書かれてあります。そして、教科書の中の写真を見れば見るほど日本へ行きたくなり、自分の目で実際に見てみたいです。桜の木の下で弁当を食べて、友達と一緒に浴衣を着て花火大会を見に行って、紅葉見頃の時に清水寺へ参拝して、北海道の初雪で雪だるまさんを作るなど、ずっと憧れていますので、日本へ留学できることを分かりましたら、涙が出るほど感動しました。
日本で友達できるでしょうか、生活慣れるでしょうかなどの心配もありますが、「人生はただ一回しかない」という言葉を思い出したら、勇気がどんどん湧いてきます。人と人の付き合いの間に、一番重要なのはコミュニケーションと思います。だから、留学をきっかけに、中国の魅力を日本の友達に伝え、日本人のやさしさや真面目さを勉強して、また日本の魅力を中国の友達に伝えたいです。
日本語を勉強するのがもう6年になりました。最初に勉強し始めたところは、五十音図すら覚えられなくて悔しいですけれども、勉強すれば勉強するほど、日本語の面白さを感じられるようになりました。なぜ大学を卒業した後に、大学院に入りたいかというと、やはり日本語をより深く研究して日本語の先生になりたいからです。日本に留学して日本語教育領域の研究に取り組んで、修士論文を完成したいと思います。
留学する前は、日本の生活に慣れるか、友達ができるかなど色々心配しました。ですが、神戸女学院大学の美しい風景と優しい人々に感動させられて、日本での留学生活はとても楽しく過ごせるようになりました。
授業の中で、「比較文化総合演習」という授業が一番好きです。三人以上の先生がいらっしゃり、学生と一緒に発表の内容を検討するという授業の形式は中国では珍しいです。みんな専攻が違いますが、研究に対する熱意は同じなので、違和感は一切ありません。むしろ専攻が違うからこそ、たくさんのアイディアが湧いてきます。授業を受けるうちに、「~ないでください」という用語の使用実態がだんだん気になり、修士論文以外に中日母語話者と学習者向けのアンケート調査を行いたくなりました。そして建石先生から大切な資料をいただき、いろいろ指導を受け、修士論文をやっと完成させました。
去年10月の時に、国際交流センターのスタッフから部活の紹介パンフレットをいただきました。種類が多くて、どちらでも面白そうですが、見学して合気道部に入ることを決めました。学校での稽古は週に二回だけですが、内田先生の道場に行くなら毎日練習できます。合気道を通じて、人と人のやりとりと、お互いの配慮をよりよく理解できて、いい勉強になりました。そしてみんな一緒にハロウィンパーティとピザパーティをしたり、岡田山祭向けの準備をしたり、すごく楽しかったです。
寮に住んでいるおかげで、たくさんの友達ができました。日本料理の作り方や日本語などいろいろ教えていただきました。文化の差を理解しながら、楽しんでいます。
一年間というのは本当にあっという間です。色々勉強できて、大切な思い出もたくさんあります。
卒業論文のテーマは「中日メタファー」にしました。この領域において、先行研究はまだ不十分ですが、中日翻訳の作業に対してとても有意義のことだと思います。日本人のクラスメートたちのおかげで、日本語母語話者でしか分からないニュアンスを把握できました。そのニュアンスと認知メタファーの理論を結び付け、『赤い高粱』というテキストを分析しました。テキストにおける慣用語、文化的用語、罵り言葉、四字熟語と他の隠喩を炙り出し、同一メタファー概念に対する中日読者の認知体験の異同に通じて、隠喩翻訳の映射効果を研究しました。
休みの時に、日本旅行を満喫しました。47都道府県制覇の目標も達成しました。和食の中でうどんが一番すきなので、香川県で五日間連続で食べていました。そして中野うどん学校でうどん作り体験にも参加し、手作りうどんを挑戦しました。
美しい景色や美味しい食べ物などもちろん楽しかったですが、絶対忘れられない大切なことは人との出会いです。異なる国籍、異なる年齢層、異なる性格、変わらないのは生活や回りの人に対する優しさや熱情のことです。そういう人々からたくさんのエネルギーをいただきました。
帰国した後に、監査法人に就職したいです。これから公認会計士の受験勉強は大変そうですが、日本で勉強した知識を生かし、頑張りたいと思います。