HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2018年度『派遣』

  • 氏名:平山 太基 [ 日本 ]

  • 受入期間:2018年09月03日 ~ 2018年12月07日
  • 受入大学:ニューサウスウェールズ大学
  • 在籍大学:関西学院大学


留学のきっかけ、目的

私は2つの理由で、留学に行くことを決意しました。1つ目は、昨年の夏1ヶ月間マレーシアに語学留学した際、英語に対する追求意欲と短期間留学の物足りなさを感じたからです。実際にマレーシアで英語を勉強したことで、自分の中で外国人と英語で話すという壁がなくなりました。また、ListeningやReadingのスコアも向上し、TOEICでは650点まで伸ばすことができました。しかし私はそこで、もっと英語を使って外国人とコミュニケーションを取れるようになりたいという意欲と、TOEICのスコア900点を獲得したいという2つの目標ができました。そのためには、短期間の語学留学では足りないと思い、より長い期間留学を行い、かつインターンという実用的に英語を使う環境に身を置くことができるオーストラリア海外インターンシッププログラムに申し込みしました。また、日本とは異なる文化の地に長期間身を置き、私自身がどのように文化に適用ができるのか、どれくらい人間関係を構築できるのかを試してみたいとも考えました。言語も通じない中、その土地や人に適応していくことは難しいことではありますが、大事な経験だと思います。これからの留学生活がどのように色づいていくのか非常に楽しみです。

留学中の体験

留学中の体験として、数ある中から3つ紹介したいと思います。1つ目はUNSW期間中の気づきです。UNSWでは基礎的なレベルから、ビジネスレベルまで幅広く英語を勉強しました。その中で気づいたことは、色々な国籍の生徒がオーストラリアに来て勉強しているのだなということです。多国籍文化のこの国は、私が想像していた以上にダイバーシティがあり、またそれを受け入れる文化もあります。日本は閉鎖的で自国の中だけでもやりくりできますが、私は視野を広げて、常に世界に目を向け、世界情勢を敏感に察知する必要があるなと痛感しました。2つ目はインターンシップでの気づきです。様々な仕事を体験させてもらった中で電話対応が私にとって非常に困難で難しいものでした。どうしても相手の言葉が聞き取れなかったのです。そこで私は2つのことを実行しました。1つ目は電話対応でよくあるケースをパターン化したこと、もう1つは上司に私の対応はどうだったか常にフィードバックをもらったこと。この2つを徹底的にこなすことによって、3週目には完璧に対応できるようになりました。困難に直面したとき、どのようにプロセスを立てて対処するかが大事なことだと気づきました。3つ目は、様々な人との出会いです。UNSWやインターン先、ミートアップやサークル活動など、様々な場面で様々な人と出会いました。その中でも一番衝撃を受けたのは、1学年後輩の日本とフィリピンのハーフの男の子です。その子は自分の後輩にもかかわらず、将来の自分像や職業を明確に持っていました。この男の子に会って以降、なぜ自分は留学をしているのか。それは他の学生と比較してどのようなメリットがあるのかなどを考えました。また、将来海外で働きたい、社会人になってからも英語が使える環境に身を置きスキルアップをしたいという思いが強くなりました。このように「自分の図鑑にない新種な人」たちと出会い、「何人だから」「何語を話すから」という枠にとらわれず、色んな人間と価値観をシェアできたことが大きな経験でした。

留学の成果、将来の目標

この3ヶ月間は、私の人生にとってとても大切な、そして分岐点となる3ヶ月間でした。今回の留学で得たことはたくさんありました。語学力やコミュニケーション能力の向上はもちろんですが、一番成長したこととしては、自分自身を見つめ直し、自分自身をよく知ることができたことだと思います。渡航前の私にとっての留学は、英語スコアの向上や、社会で通用する能力(コミュニケーション能力、調和力)の向上のためと位置づけていました。しかし、実際に3ヶ月間、海外で暮らすことによって、世界にはこのような人がいるのだ(海外で働く日本人を含め)とか、このような文化やビジネスがあって、こういう暮らしをしているのだといったように、自分自身の能力向上以外に様々な気づきがありました。また、その気づきから、自分自身は将来どのような生活をしたいのか、英語を使ってどのように世界へ羽ばたいていくのかなど、自分自身の将来や夢を見つめ直すことができました。3ヶ月という期間が自分自身を深く知るために最適な期間だったのかもしれません。学生の間に中長期的な留学、海外インターンシップをしようという決断をして、一歩踏みだした自分の勇気に誇りを持ちたいです。またこの経験を元に、これから始まる就職活動に向けて準備を進めていきたいと思います。