HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2018年度『受入』

  • 氏名:H.Y. [ 韓国 ]

  • 受入期間:2018年09月20日 ~ 2019年07月22日
  • 受入大学:甲南女子大学
  • 在籍大学:誠信女子大学校


留学のきっかけ、目的

私は日本での就職を目指しています。現在、日本語日文学科で日本語や日本について勉強しています。大学で学んだ知識をこれから先、人々のために使っていくことが私の夢です。 この夢を叶えるためには、大学生の身分で日本で過ごしてみることがとても役に立つと思います。 交換留学生として日本で生活しながら最善を尽くし、立派な社会人になるための準備をしたいです。
 海外留学で一番大事なことは 語学の勉強だと思います。その国の文化や価値観を理解するために必要なことがその国の言葉だと思うからです。また、その国で過ごしながらしか得られない、現地で本当に使っている言葉を学ぶことが出来ます。韓国で学んだことを生かすためには日本で実際に日本語を使うことが一番効率的だと思います。豊かな語彙だけでなく、ネイティブな発音まで身に着けることが出来ると思います。
 そのために、学校での授業はもちろん、校外でも様々な活動をしたいと思っています。校内では授業以外にも他の生徒たちに外国語を教える機会があるそうです。そこで韓国語を教えながらいろんな人々と出会い、外国語を教えるときに使う日本語も発見できればいいと思っています。 他にも、日本で友達をつくり、日本の友達に韓国の料理を作ってあげたり、日本料理を一緒に作りながら教わりたいです。日本各地にも行ってみたいです。北海道と沖縄を比べてみても、同じ日本でも全く違う特徴を持つ地域が多いです。その分、いろんな人がいると思います。できるだけたくさん旅し、様々な地域に行って、たくさんの人に会い、物事を広い視野で見ることができる人になりたいです。様々な活動をもとに日本語の勉強に最善を尽くし、夢への第一歩を踏み出したいです。

留学中の体験

9月に日本に来てもう半年経ちます。私はこの半年間、充実した留学生活を過ごすことができました。
1. 多様な授業方式に驚きました。生徒たちだけでイベントを企画し、実行する授業する授業では、今まで受けてきた聞くだけの授業とは異なり、良い体験になりました。今思えば、最も社会人と似たような体験ができたと思います。
また、留学生の授業では、発音の練習をすることができました。ネイティブな発音の仕組みが知りたかった私にはとても有益な授業でした。
2. いろんな人と交流することができました。韓国語に興味がある生徒たちと韓国語で話したり、韓国語を教えるのはとても楽しかったです。また、会話をしているうちに、日本と韓国の文化の違いなどについて語ることができました。
言語だけでなく、一緒に料理を作りながら交流することもできました。日本のお好み焼きと、韓国のチジミを日本人の生徒と韓国人の留学生で作りました。日本でやりたかったことのうちひとつが、日本料理と韓国料理を一緒に作ることだったので、とても嬉しかったです。
また、仲良くなった日本人の友達と「美酒鍋」というものを作って食べました。鍋なのに一切水を使わず、代わりに日本酒を使うという不思議な料理でした。美酒鍋というものを知ることができ、美酒鍋を紹介してくれた友達に出会えたことに感謝しています。
3. 様々な地域に行くことができました。甲南女子大学の生徒たちと留学生たちで淡路島に行ったり、関西の留学生たちが各学校から集まり徳島に行ったりしました。バス旅行だったので、車酔いが激しい私には少しきつい旅行でしたが、いろんな人と出会い、いろんな話をすることができ、とても良い思い出になりました。
自由旅行では、奈良や京都、沖縄に行きました。奈良と京都は似ていると思っていたのですが、実際行ってみると、少し雰囲気が違い、同じ関西でも各地の特徴があることを知ることができました。関西と比べてみると、沖縄は非常に異国的でした。人々の外見、食べ物、街並みも人々の考える日本とは遠く、東南アジアに近かったです。
 他にも、和菓子作りや着物体験など、色々な日本の文化を体験し、数えきれないほどの貴重な思い出が作れたことに感謝します。半年という短い時間でこんなにたくさんの経験をすることができ、成長したと思います。残り半年も、悔いの残らないように最善を尽くしたいと思います。

留学の成果、将来の目標

1年間の留学で、私はたくさんの経験をし、視野を広げることができました。
特に、兵庫県の多可町での国際交流プロジェクトでは、普段できない活動をすることができました。日本人の学生と留学生たちで、田植えをしたり、料理を一緒に作ったりしました。日本のお好み焼きと、韓国のチジミ、中国の土豆餅を作り、日本料理だけでなく、留学生の自分の国の料理も紹介できる機会になりました。料理の最中、お互いのレシピを教えながら助け合い、普段より一層深くコミュニケーションが出来たと思います。多可町のプロジェクト以外にも、学内の神戸ツアーに参加したり、関西の留学生たちが参加するバス旅行で三重県に行ったりしました。色々な活動に参加しているうちに、より積極的になっている自分がいました。自分と異なる価値観を持っている人たちと会話するのが楽しく、視野が広がっているのを感じることができました。
 また、そこで出会った人々と仲良くなり、より様々な活動に参加できました。外国人に日本語を教えるセミナーでは、先生として参加し、自分の知っていることを伝える面白さを実感できました。スポーツクラブの子供たちの運動を手伝うボランティアや、「高槻ジャズストリート」の韓国人のミュージシャンのアテンドをするボランティアでは、誰かを支え、サポートする喜びを感じることができました。
 日本での生活で、様々な人と交流し、仲良くなり、自分の国とは異なる文化や価値観を知っていくことによって、「自分」について考える時間が増えました。特に夢が無かった私が、1年間で数えきれないほどの目標ができました。その中でも、日本語教師や観光通訳案内士になり、留学生活で考えたことや学んだことを生かしたいと思っています。留学前の目標だった、「できるだけたくさん旅し、様々な地域に行って、たくさんの人に出会い、物事を広い視野で見ることができる人」をこれからも目指そうと思います。