知らないうちに冬が終わり,春になりました。今,兵庫の桜は蕾でしょう。一週間後,私は留学生として再び日本へ行きます。「日本に何回も行ったのに,どうしてまた日本に留学するのですか」とよく聞かれます。それはやはり日本の文化が好きで,留学生活を通して旅行では体験できないことを体験したいからです。
留学の面接のときに,先生から「あなたが知っている日本文化の特徴を紹介してください」と質問されました。日本の文化というと,私にとって一番印象深いのは「思いやり」です。日系企業のJALでインターンシップを経験し,さらに「思いやり」そのものの特別さに気づきました。ですから,この一年間の留学で,この「思いやり」について研究できればと思います。
そろそろ出発の日です。日本での留学生活を楽しみにしています。
あっ、もう12月になったのか、と嘆きながら、窓外の初雪をぼんやりと見ています。
昔の私はいつも「日本の文化が好きで日本に来た」と言っていましたが、今は「日本に来てから日本の文化が好きになった」と言いたいです。なぜかというと、留学を通して実感したのは本やテレビで見た日本ではなく、人に幸せを与えてくれる生活の雰囲気からだと思います。その人間の生活に宿っている文化こそ、日本に憧れていたものでしょう。
毎朝の「おはようございます」、先生が教えてくれたこと、また毎日通っているシャトルバス。兵教大でのすべてを思い出すと、日本に来てよかったと感じます。
学校は、知識を学ぶところだけでなく、人格の完成に向けていろいろサポートしてあげるところでもあります。たとえ帰国しても、日本で身につけたことはきっと人生の宝物になると信じています。
放課後のベルが鳴り、日本での留学生活も終わりを告げました。
もし日本で一番勉強になったことは何と聞かれたら、私は「考え方」と答えます。留学の研究テーマは「日本語の思いやり文化」なので、一番着目しているのはもちろん日本人の思いやり感情でしょう。研究を通して、その思いやりの考え方は私の一生に影響を与えるものだと思います。
以前日本に旅行に来たとき、よく日本の素晴らしさとは何かと思っていました。日本に住んでみて、やっとその答えが見つかりました。それは人々の心を結ぶ「思いやり」です。
その思いやりによって、日本の接客業も発達し、世界中の人々を魅了しました。もうすぐ帰国しますが、帰国してからもよく日本に来るでしょう。
このあとは就職です。私は起業して、観光関係のことをやりつつ、もっと日本の魅力と文化を中国人に知らせたいと思います。日本人のように「思いやり」の心を持ちながら頑張ります!