HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2018年度『派遣』

  • 氏名:O.H (プロダクト・インテリアデザイン学科) [ 日本 ]

  • 受入期間:2018年09月08日 ~ 2019年06月23日
  • 受入大学:国立雲林科技大学
  • 在籍大学:神戸芸術工科大学


留学のきっかけ、目的

私は大学でプロダクトデザインを学んでいます。
プロダクトの分野において知識の豊富さは重要であり、
いいデザインを生み出す為に不可欠であることを大学入学後に感じました。
自分の専門分野の勉強だけでは足りないと思い、
他の分野のデザインにも興味を持つようになりました。

大学1年生の時に初めて海外留学を経験しました。
生活する中で人の考え方には環境、文化が大きく影響していると思いました。
そしてデザインにおいてそれらの違いが作品にどのように表れるか、自分のデザインは受け入れられるのかどうかを疑問に思うようになりました。
それに加え海外で学んでいる学生の授業や作品について知りたいと思いました。
その頃から留学に興味を持ち始めました。

他の分野の知識を習得し、作品の幅を広げたいと思っていた私にとって、この大学のコースは魅力的なものでした。
この大学でデザインを学びたいと思い海外留学を決めました。

留学中の体験

授業では作品が完成するごとに作品を校内に展示します。
学生が制作に対してとても熱心で完成品のクオリティーがすごく高いです。
自分の能力の足りなさに落ち込むこともありましたが、気を引き締めることができ、
すごくいい環境で勉強ができていると感じます。
他の大学の生徒がどんな授業を受けているか、作品に対する姿勢を知ることはすごく刺激になります。

授業外では、魅力的なイベントが定期的に開催されます。
特に大きなイベントである文化祭では、学科ごとに作品展示が行われます。
作品の展示を通して普段知ることのない分野の取り組みや知識を知ることができる所は総合大学の魅力だと思いました。
その他にも英語劇やダンス発表会など学生主体のイベントが盛んに行われています。
ジャンルは様々ですが、どれも見応えがあり毎回驚かされます。
毎日宿題に追われていますが、勉強と息抜きをバランス良く行い楽しんでいます。

留学の成果、将来の目標

留学を通して問題解決力がついたことが一番の成果だと思います。
現地の授業は生徒のレベルが高くて追いつくことに必死でした。
中でもコピックマーカーを使用したフリーハンドスケッチの授業では、自分のスキルの低さに悩むことがありました。
授業ごとに出される課題は難易度が高く、最初の頃は課題を提出するのが嫌で仕方ありませんでした。
課題が優れている生徒は課題返却時にgoodマークをもらえると知り、授業が終わるまでにそのマークをもらうという目標を設定しました。
自分に何が足りないかを分析すると、色の塗り方、線の描き方に慣れていないことに気が付きました。
家で練習できるように授業内容を録画し、動画を見返しながら色ぬりや線の描き方の練習を重ねました。
授業が後半に差し掛かった頃、返却された課題を見ると私がずっと欲しかったgoodマークがありました。
自分のスキルが上がったことも嬉しかったですが、自分にとってハードルが高いと思っていた目標を達成できたということがすごく嬉しかったです。
目標と達成までの過程を考え行動することで、苦手を克服できたことは自信につながりました。
留学を通して勉強の面、内面の面で大きく成長することができたと感じています。