HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2018年度『受入』

  • 氏名:C.W [ オーストラリア ]

  • 受入期間:2018年04月04日 ~ 2019年02月02日
  • 受入大学:武庫川女子大学
  • 在籍大学:マードック大学


留学のきっかけ、目的

今年、奨学金をいただき日本へ行くことを大変楽しみにしております。また、貴機構のお力添えをいただき、短期間で私自身の可能性を広げ、可能な限り多くの日本語を学ぼうとする努力が達成されることと確信しております。

15歳の時に日本に1年間滞在した経験があるので、最高の成果をあげるために、異文化の中へ溶け込んでいく際に必要なことについては承知しています。また、これからの1年間家族や友人と離れ、日本で勉強し新たな繋がりを築くための十分な資質を有しており、準備はできていると確信しております。

私は7月に日本語能力検定3級を、そして12月に2級を受験する予定にしているため、一生懸命勉強して日本語能力を伸ばし流暢に話せるようになろうと思っています。日本から帰国した際には、日系オーストラリア人の方々と簡単に会話して、パースの日本人コミュニティともっと関わっていきたいと考えています。また、自分の日本語ともうすぐ終了予定のツーリズムとイベントマネージメント学を結び付け、日本や日本人、または日本とパートナーシップのあるツーリズムコンサルタントと協力して新たなイベントを立ち上げたいと希望しています。また、2021年に関西で開催される「ワールドマスターズゲームズ」の際には関西に戻り、パースからの野球チームのために日本を案内する役を担いたいと考えています。
貴機構の奨学金は私の勉学と日々の学習生活の支えとなると確信しております。寮費や食費、交通費や勉学に要する費用をカバーしていただくことは、私にとって最大限の大変大きな助けとなります。私は大変感謝しており、このような機会を与えて下さった兵庫県に最大の敬意を表したいと思います。


留学中の体験

私は4月1日に他の交換留学生たちと一緒に日本に到着しました。オーストラリアで留学の準備をしている時から順調でした。学生ビザの取得や荷造り、アルバイトを辞めるなどの手続きで、出発前はとても忙しかったと記憶しています。日本に到着してしばらくはとても大変でした。‘これから先の一年間、異国の地で友達や家族とも離れて勉強する‘という実感がわき不安な気持ちに駆られたこともありました。初日はキャンパス見学、オリエンテーション、銀行の口座開設、寮のオリエンテーション、荷解きと非常に忙しかったです。
15歳の中学生の時に交換留学生として大阪に来た経験があり、今回の留学が初めてというわけではなかったため、日本の生活に慣れることはそう難しくはありませんでした。武庫川女子大学の寮は2人1部屋なので、話し相手や言語面のサポートをしてくれるパートナーがいてくれることはとても有難いと思いました。大学には施設が充分に整っているジムがあり、常に開放されていたのでとても魅力的でした。結果、留学の期間中に私は15kgのダイエットに成功することが出来ました。キャンパスはとても広く、教室の場所を覚えるのには時間がかかりましたが、大学内には留学生にとって必要なものがすべてそろっています。駅からも近いため、授業の後に食事やUSJに行くことができます。近くに大きなショッピングモールもあるので日用品の購入にも困りませんでした。
課外活動の一環として、日本に到着後すぐに大学のソフトボール部に入部しました。悲しいことに、数回のトレーニングののちにボールで足首をひねってしまい、怪我をしてしまったので、現在は自分の可能な範囲でクラブ活動に参加しています。また、後期に着物発表会というボランティアに参加したことが一番印象に残っています。発表会をするために舞台の振り付けのレッスンやドレスのリハーサルが行われました。留学生と日本人学生が一緒に着付けやヘアセット、化粧を自分たちで行い、舞台にあがって振り付けられた踊りを披露し、主催者からのインタビューを受けるもので、とても楽しい体験でした。
夏休みに私の家族が来日し、10日間の日本国内旅行をしました。家族とは大阪や神戸、京都、東京に旅行に行きました。ディズニーランドとユニバーサル・スタジオ・ジャパンを訪れ、宿泊も伝統的な旅館を選び、登山もしました。6年前の留学のときのホストファミリーに会うこともできました。両方の家族が一緒に神戸で夕食をとりました。食事の席で私は寮家族の通訳をして全員でコミュニケーションができるようにしました。ディナーの後は、観覧車に乗り、神戸の夜景を楽しみました。とても素敵な夜でした。旅行の後には予定にはありませんでしたが、一時的に3週間オーストラリアへ帰国し、友達や家族と過ごしました。帰国したことは、日本での留学生活の後半に向けて良いリフレッシュとなりました。

留学の成果、将来の目標

武庫川女子大学で過ごした一年を振り返ると、私の人生においても大切な経験をさせてくれた武庫川女子大学への感謝の気持ちでいっぱいになります。私は交換留学プログラムの経験があり、留学はとても大変でまた複雑なことだと知っていましたが、今回の交換留学はとてもやりがいがあり、実りある経験となりました。私がこう思えるのは、周囲の人々のおかげです。

この大学の国際センターのスタッフは留学生にとってのライフラインであり、また良い友人のような関係でした。どのような状況においても助けようとしてくださる姿勢やしっかりした取り組みは交換留学期中安心できるものでした。課題や文法、書き間違いなどで小さな質問であっても、スタッフは快く対応してくれました。いつも国際センターを出るときは笑顔にならずにはいられません。

他にも私の成長を支えてくれたのは、私の日本語能力全体の向上のために尽力してくださった寮の生徒たちや寮母さん、そして先生方です。日本人学生のグループや他の留学生と一緒に過ごせたことはとてもやりがいがありました。授業でフォーマルな言葉を学び、寮では関西弁やスラングなどのくだけた言葉を学びました。国際寮にいる他国からの留学生のおかげで、日本以外の国々の文化や習慣を垣間見ることができ、私にとってとても価値ある経験でした。これらのことは、私に人間性の成長ももたらしてくれました。ここでできた多くの友達とこの先も連絡をとり続け、将来再び彼女たちに会いたいです。

この留学は人生で一度きりの経験であり、とても楽しむことができました。今日という日まで助けてくださった多くの方への感謝の気持ちをこの先もずっと忘れません。