HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2017年度『派遣』

  • 氏名:H.F [ 日本 ]

  • 受入期間:2017年09月01日 ~ 2018年07月05日
  • 受入大学:太平洋国立大学
  • 在籍大学:神戸市外国語大学


留学のきっかけ、目的

私がロシアに留学することになったきっかけは、ロシアの文化や芸術に触れたいと思ったからです。ロシアは文学やバレエ、演劇、絵画など有名なものがたくさんあり、本場でそれらを見ることで価値観を広げたいです。

留学の目的は3つあり、1つ目は、ロシア語の読み書きや会話の能力を上げることです。ロシアにはドストエフスキーなどの世界的に有名な作家がいます。そして私は文学に興味があるので、ロシア文学をロシア語で読めるようになりたいです。2つ目は、ロシア人や他国の留学生と交流をすることです。交流を通じて他国の文化に触れ、また日本の文化を伝えたいです。そして、私はあまり社交的な人間ではないので、社交性を身に付けたいです。3つ目は、留学後、身につけたロシア語やロシアの文化であったりを利用して、日露関係を少しでも良いものにすることです。そして将来、ロシアに関連する仕事をしたいと思います。

留学中の体験

 ロシアに留学に来て早7ヶ月が経過しました。ロシアでの生活は、日本での生活とは違い、日々新しい発見があり、楽しいです。留学当初は、街中での会話だけでなく、先生が言っていることも分からないことがよくあったのですが、少しずつ聞き取れるようになり、ロシア語が少しずつ身について来たことが実感できます。
 大学では、私はロシア語の文法やロシアの文化についてだけでなく、ロシア文学や専門的な言語分野についても学んでいます。そのお陰で、ロシア語検定試験(ТРКИ)第1レベルに合格できました。授業は中国人と一緒に受けています。寮では、2人部屋で韓国人のルームメイトと住んでいます。月に1度くらいの頻度で、日本人と韓国人で夕食を一緒に作って食べたりと、良い関係が築けています。大学では毎月、国際クラブというグループでの活動があり、そこではロシア人だけでなく、他の国からの留学生たちとも交流する機会があります。それ以外にも、留学生同士で自国の文化を発表し合う集まりなどもあり、他国の文化を知るだけでなく、自国の文化を再認識することが多々あります。また、ロシアではサーカスや演劇、映画などのチケット代が日本の半額以下で、ロシアの芸術に簡単に触れることができます。1月には、かの有名なシベリア鉄道に乗車することもできました。ネットも繋がらない真っ暗な森を列車が走っていくのは感慨深かったです。
 あと数ヶ月で日本に帰りますが、もっとロシアで勉強したいです。

留学の成果、将来の目標

 10ヶ月の留学を終え日本に帰国しました。留学前は−20℃の極寒で生きていけるか心配でしたが、いまではあの寒さが恋しいものです。
 さて、ハバロフスクでの講義の話をすると、日本での環境とは違い、クラスには6、7人の生徒しかいないので、授業中に自発的に発言する回数がかなり増えました。日本でも授業中に自発的に発言するようにしていきたいです。
 これからはロシアで身につけたロシア語や知識だけでなく、さらにロシアについて深く勉強して、卒業論文や就職活動に活かしていきたいと思います。そして将来、日本全国にロシアの良さを発信し、日露関係を良いものにしていきたいです。
 HUMAPの奨学金のおかげで、ハバロフスクでの勉強を終えた後、ロシア国内だけでなくヨーロッパの方へも旅行することができ、そこではロシアとはまた違った外国の良さ、外国人の良さがあり、良い経験になりました。
 留学をしたことで、様々なことに触れるチャンスを得ることができ、視野を広げることができたので、これからも色々なことに挑戦していこうと思います。