
天津外国語大学大学院日本文化コースの陳しんというものです。主として研究資料などより良い日本文化研究の環境を求めて、今回念願の提携校甲南女子大学への交換留学を申請いたしました。学業などの総合評価の上に、様々な筆記試験と面接試験を受けて、幸運にも留学の機会をいただけることになりました。
留学する目的は以下の通り四つあります。
一つ目は今まで学んできた日本語と日本についての知識を活かし、中日の民間交流の架橋になるということです。
今回の貴重な留学のチャンスを利用して、現在のありのままの中国の様子を伝えたりして、多くの日本人学生と交流していきたいと考えております。また、帰国後、日本について自分の目で見たこと、耳で聞いたことを伝えていきたいです。地域住民との触れ合い、日本人学生とのコミュニケーションを通して、中日友好のために積極的に行動したいものです。
二つ目は留学先で異なる言語や文化背景や価値観を持つ人との対話をするということです。
対話を通して、異文化を理解し、自身の視野を広げると同時に、日本語をさらに磨きたいです。
三つ目は今回の留学を通して自分は日本でさらに博士課程に進学することは可能かどうかを確かめてみたいことです。
四つ目は今回の一番の目的です。つまり、甲南女子大学で民俗学や社会学などの講義やゼミに出て、日本文化などに関する知識や研究方法を学ぶことです。また、修論関連の資料を調べた上、修論を完成したいものです。
修論のテーマは世界無形民俗文化財としての日本の「来訪神」と中国重要無形民俗文化財の「儺」との比較研究です。「儺」についての先行研究の資料調査はほぼ終わりましたが、日本の「来訪神」についての研究資料がなお不十分のため、日本における研究文献やデータベース、さらにもし可能であればフィールドワークを通して関連の資料を求めたいものです。
最後に、今回留学のチャンスを提供してくださった甲南女子大学、さらに奨学金の支援をしてくださったHUMAP財団に感謝の意を表し、実り豊かな留学生活をお送りしたいものです。

