HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2019年度『受入』

  • 氏名:W.O(まんが表現学科) [ 台湾 ]

  • 受入期間:2019年04月01日 ~ 2020年03月31日
  • 受入大学:神戸芸術工科大学
  • 在籍大学:国立台湾芸術大学


留学のきっかけ、目的

 子供の頃から日本のことが好きで、日本で留学することは中学校の私の夢だった。大学生になり、学校の交換留学の制度を知ったらすぐ申し込んでみた。色んな手続きを終えてやっと日本に留学できるようになった。
 ここに来る前に、自分で四つの目標を作った。一つ目は日本語能力を上昇したいこと。台湾の塾で日本語を勉強したことがあるが、なかなか専門的に翻訳などの仕事ができないので、今回の留学に通じて少し日本語の通訳の仕事ができるようになりたいと思う。二つ目は、真面目にマンガのことを勉強したいこと。台湾ではアニメーションを専攻していたが、子供の頃から、日本のマンガが大好きで、今回はマンガ産業が盛んでいる日本に来て、きちんと習いたいと思う。三つ目はアニメーションの技術を勉強すること。台湾でもアニメーションに関して色々勉強したが、特に絵コンテ、物語などの授業は少なく、台湾ではあまり勉強できないことを今回の留学を通じてちゃんと学びたい。最後に、日本で自分の視野を広げて世界の各地からのアーティスト達ち色々交流したいと思う。

留学中の体験

ここにきて6ヶ月間、前の人生で体験したことがなく、全く斬新なことに沢山出会えました。先生のお陰で、日本の小説のカバーと挿絵を担当し、来年の一月に初めて自分の描いた絵が出版されることになりました。日本人の家庭でホームステイしたり、バドミントンサークルと一緒に石川に合宿したり、その場に唯一の外国人としてコミュニケーションに色んな困難に逢っても乗り越えて沢山の人に繋がれました。
そして、私は日本で将来の夢を見つけました。アニメーションからイラスト、Webデザインまで幅広く勉強していた私は自分の行き先にずっと悩んでいました。色んなところでインターンしても好きな仕事が見つからなくて、三年生になってから毎日不安で過ごしていました。しかし、日本で漫画とイラストの授業に通い、先生から励ましをもらい、実際にイラストの仕事をやってみたら、心から楽しめながらできる仕事を発見しました。私は漫画家とイラストレーターになりたいです。と長い間探していた答えに辿りつきました。
この職業につくのは精一杯頑張らなければなれないので、これからの半年間、この目標に達成できるように頑張りたいと思います。

留学の成果、将来の目標

一年間、私は自分で設定した目標を大体達成できたと思う。

学内では、一番習いたかった絵コンテとストーリー構成を勉強できた。まだ慣れるまでには時間がかかりそうだが、知識面ではたくさんのことを習えた。これからも、それを活かして作品を作り、経験を積み重ねていきたい。

学外では、自分が表紙と内文イラストを担当した小説が出版されたので、これをきっかけに今後も日本と台湾のイラスト業界に進みたいと思う。また、帰国する直前に、私は出張編集部に参加し、四人の編集者さんから名刺をもらった。(名刺をもらったということは、担当がついたという意味)これからの一年間は、担当者と一緒に、商業的な作品を作り、漫画家デビューと連載の掲載を目指す。

こういった事業に関する成果以外にも、人間関係について色々と習得した。交換留学の間、日本人、中国人、韓国人など、様々な国から来た人々とふれあうことができ、考えや習慣などを毎日交流していた。国が違うために異なるという点もあったが、国が違っても同じてあることも沢山あった。人間は非常に複雑な生き物である。私はいつも理解しようとしているが、なかなか全てを分析することはできない。しかし、今回の経験をもとに、人間について私はより深く考えることができるようになったと思う。

最後に、日本滞在中には、なるべく多くの人と話し合い、様々な場所に出かけ、台湾では見ることのできないものを沢山見て、自分の目と体で、できる限り日本と世界を体験してきた。その結果、世界の多様性こそが美しいという考えに達した。私は、この一年間、その一瞬一瞬を大事に過ごしてきた。そのため、勉強や日常生活、人間関係に沢山の強い繋がりができた。私は日本であったすべての事を心から愛おしく思う。これらを自分の胸に深く刻み、今後も前へ歩んでいきたい。