HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2018年度『受入』

  • 氏名:L.C [ 中国 ]

  • 受入期間:2018年09月19日 ~ 2019年08月31日
  • 受入大学:神戸松蔭女子学院大学
  • 在籍大学:北京外国語大学


留学のきっかけ、目的

私は日本語の勉強を始めてから、日本語や日本文化への興味が徐々に強くなってきました。また、その2年間の日本語の勉強を通じて、長く続いている日本の伝統文化には素晴らしい魅力があることも知りました。日本に関することをより一層理解したい、日本語についてもっと勉強して、日本語能力を高めたいと考え、私は日本へ留学することを決意しました。日本への留学は、日本語をしっかり身に付ける最も良い機会だからです。
日本語の勉強は単に言葉や表現などの知識を学ぶだけではなく、身につけた日本語を実際の生活に生かすことも重要なので、身をもって日本で生活し、実際に日本文化を体験することなどを通じて、日本語能力が高められると考えています。
私はこの留学を通じて、自分自身の日本語能力を鍛えること、日本での生活を体験することによって、自分の視野を広げることを期待しています。そして、日本の若者と積極的に交流することで、お互いに理解し合い、日中両国間の友好関係を広げられるよう努力したいと思います。

留学中の体験

日本に留学に来てから、既に五か月たった。この5か月の留学生活は楽しく、充実した毎日で大変良い勉強になった。この半年のことを振り返ってみたいと思う。
私は前期に日本文化や日本の歴史に関する授業を多く受講した。先生方とクラスメイト達はみんな親切で、授業やレポートの作成を通じて、日本語能力を鍛えることができた。また、なかなか勉強できない華道文化や平安の王朝文化に関わる知識も得ることができ、「日本文化学外研修」といった授業では、実際に日本の寺社などを訪ねたことで、日本文化の素晴らしさを自分の目で見る機会を得て、日本文化への理解も更に深まった。
生活の面では、実際に電車に乗ったり、温泉に入ったり、日本での伝統行事を体験したりしたことを通じて、日本の生活に関する様々なことが体験できた。これらの経験によって、自分の視野が広げられたうえに、日本と中国の文化の違いを知り、その違いが生まれる原因について理解することもできた。
最後に、この半年で多くの日本人と友達になり交流することを通じて、日本人の中国への考えを知ることができた。同時に、そこに流れる日中両国間の友好の気持ちも実感することができた。私は日本の人々が外国人の私に親切してくれたことに心から感謝している。これからも積極的に日本のことをたくさん体験して、日本の人々との交流を図っていきたいと思う。

留学の成果、将来の目標

あっという間に留学生活は終わってしまった。この一年間は一生忘れられない体験だ。日本に来てから私は様々なすばらしい体験した。日本には四季折々の特徴があり、季節によって格別な美しい風景が楽しめる。秋の京都の紅葉、冬の北海道の雪、春の桜、夏の花火大会は素敵で、印象に残っている。
大学では、日本語や日本文化に関する授業を通じて、日本の様々なことへの理解がより深まった。授業では古典文学史の流れや、茶道で育まれた精神性と美意識、レポートの書き方といったものが勉強でき、自分の知識を広げることができた。また、日本文化の多くは中国から伝わってきたものであるが、日本においてそれらを日本風にアレンジすることで、更に発展させてきたとわかった。日本が外国文化を受容する際の独特な方法が興味深いと思ったので、日本における異文化の受容の特徴を今後の研究テーマにしたいと思う。
一年間の留学を通して、明らかになったのは自分の進路だ。外国語を勉強するからには、その国の文化を理解しなければならないと思う。卒業してから大学院に進学して、魅力のある日本文化を続けて勉強していきたい。そして、大学院で日本文化に関することをしっかり勉強することを通じて、日本文化の研究に貢献できればと思う。これからは日本で学んだ知識を活かし、大学院に進学できるように頑張りたい。